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高齢者の食事トラブルと解決法

作成日:2020年6月10日

高齢者の食事トラブルと解決法

食事は生きていく上で欠かすことのできないもので、生活を豊かにしてくれるものです。しかし、高齢になるにつれて体や生活様式が変化し気付かないうちに食事に関するさまざまなトラブルが起きている場合があります。今回は、食事に関するトラブルとその解決法について詳しく説明していきます。

低栄養状態

低栄養状態

高齢の方はさまざまな理由により食欲が減退してしまったり、食事摂取量が減ってしまうことにより気付かないうちに低栄養状態となってしまっていることがあります。主な理由としては、活動量が減少していることや義歯などのかみ合わせがうまくいかないこと、嚥下(噛んで飲み込むこと)が困難となっていること、うつなどの精神状態などが挙げられます。

低栄養になると、筋肉が減少しさらに活動量が低下し、最悪の場合寝たきりの状態となってしまいます。また、栄養状態が悪いと免疫力が下がりさまざまな疾患にかかりやすくなります。傷の治りも悪く、床ずれができやすく治りにくくなってしまい、著しくQOL(生活の質)を落としてしまうことにつながります。

低栄養状態に関しては、それぞれの原因を除去することが大切です。活動量が減少してお腹がすかない場合は、適度な運動やリハビリを行って日中の活動量を増やすようにしましょう。すでに、寝たきりに近い状態の方でも、寝た状態から体を起こすだけで大きなエネルギーを使うので、日中は本人の苦痛がなければなるべく体を起こしたり支えを利用して座った状態を保つようにするとよいでしょう。

義歯などのかみ合わせがうまくいかない場合には、歯科を受診しかみ合わせを調節してもらったり、食事の形態を少しやわらかいものに変更するなどの工夫をしましょう。嚥下が困難となっている場合も同様に、食事の形態を嚥下機能に合わせて変更し、誤嚥を予防するようにしましょう。

食事の形態には、きざみ食やムース食、ペースト食、とろみ食などさまざまなものがあり、毎食準備するのが困難な場合には、宅配サービスなどを上手に利用して食事の準備の手間を省くようにしましょう。

精神状態が不安定な場合や認知症を発症している場合などには、医師の診断を受け適切な治療を受けると共に、日中散歩に連れ出してみたり、一緒に会話をしながら食事をしてみるなど、気分転換や食事が楽しいと思わせる雰囲気づくりをしてみるとよいでしょう。

低栄養状態を予防・改善させることでQOL(生活の質)は向上しますし、日中の活動が活発になれば認知症予防や様々な疾病予防、寝たきりの予防などをすることができます。少しでも自分のことは自分でできる健康寿命を長くするために栄養状態は非常に重要であるので、食生活は充実させるようにしましょう。宅配サービスを利用したり栄養補助食品を上手に活用して工夫していきましょう。

栄養過多状態

栄養過多状態

低栄養とは逆に栄養を摂りすぎてしまう場合もあります。特に男性の方で定年を過ぎてから家で過ごす時間が長くなり、これまでと生活パターンが変化してしまった場合、あまり動かないのに食べすぎてしまったり、ストレスで過食してしまったりする場合があります。また、甘いものが好きでつい食べすぎてしまったり、認知機能が低下し食べたことを忘れてしまって1日に何度も食事を摂取してしまうこともあります。

栄養過多の状態が続くと、肥満となり糖尿病や高血圧症などの生活習慣病や、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞などの血管障害、腎臓病や肝臓病などさまざまな臓器に大きな影響を与えます。これらの生活習慣が原因となって起こる疾患にかかった場合の多くは、食事制限が必要となります。食事制限が厳密にできないと、最悪の場合命に関わることもありますし、合併症や後遺症により麻痺や障害が残る場合があります。生活に介助が必要となったり寝たきりになってしまう可能性もあり得ます。

このような状況を回避するためには、年齢が上がれば上がるほど必要な摂取カロリーは減少していくのだということを理解しておかなければなりません。加齢にともない筋肉量は低下していくので基礎代謝は落ちていきます。その上、多くの人は徐々に活動量が減っていきますので、生きていく上での必要なカロリーは必然的に減っていきます。食事を摂取する際には、腹八分までにしておくことや規則正しくバランスのよい献立で3食食べること、間食の時間や量はあらかじめ決めておくことなどを心がけましょう。

さらに高齢になると、味覚が鈍くなってしまうためどうしても濃い味付けになってしまいがちです。塩分をとりすぎると同様にさまざまな疾患にかかるリスクが高くなりますので、なるべく薄味で調理するようにしましょう。醤油や味噌などの調味料は減塩のものを活用するなどの工夫が大切です。

これらのカロリー制限や塩分制限などの食事制限食は作るのが非常に難しく、なかなか厳密に管理することができません。そのような時には、まごころ弁当を活用することで、カロリー制限やタンパク質制限などの制限食を毎日簡単に摂取することができます。制限食をつくることが困難な場合にはぜひ宅配サービスを試してみましょう。

食事内容が偏る

食事内容が偏る

高齢になってくると、どうしても日中の活動量が減り食欲が落ちてしまったり、食事の準備が困難となってしまったりして、手軽に食べることができる麺類やパン、お茶漬けなどで済ませてしまうことが多くなりがちです。これらの食事も時々であれば問題ありませんが、毎日となると栄養が偏ってしまいます。また、徐々に噛む力や飲み込む力が低下してくると、嚥下が難しい食材を避けてしまい栄養が偏ってしまいがちです。

栄養が偏ってしまうと、免疫力が低下してさまざまな疾患にかかりやすくなったり、便秘になってしまったり、老化が進んでしまったりすることがあります。元気に過ごすためには、栄養バランスがとれた食事を摂取することが大切です。

栄養バランスのよい食事をとるために大切なことは、主食・主菜・副菜をそろえて食事をすることです。まず大前提として体力や抵抗力をつけるためにエネルギーとなる糖質や脂質をとることが大切です。これは主食のお米やパンを摂取することで補うことができます。次に血や筋肉となるタンパク質を十分に摂りましょう。たんぱく質は肉や魚、大豆製品に多く含まれます。主食と主菜で糖質や脂質、たんぱく質を摂取した上で、ビタミンやミネラル、食物繊維、カルシウムなど高齢者に不足しがちな栄養素をバランスよく摂取することが大切です。

ビタミンやミネラル、食物繊維は、野菜や果物、海藻類に多く含まれます。カルシウムは牛乳などの乳製品に多く含まれます。卵は完全栄養食品に近く、さまざまな栄養素が含まれているため積極的に食事に取り込みましょう。これらの栄養素を満遍なく毎日摂取するのが理想的ですが、なかなか3食すべてバランスよく摂取するということは難しいかもしれません。1日全体で考えてすべての栄養素を摂取できることを目標に献立を考えるようにしましょう。

栄養バランスを考えた献立を毎日立てるのが難しかったり大変な場合には、まごころ弁当を利用して日替わりの献立でバランスのとれた食事を摂取するようにしましょう。1日1食でもバランスのとれた食事をすることが非常に大切です。

食事に関するマンパワーが不足している

食事に関するマンパワーが不足している

食事をするためには、食事の準備や後片付けをしたり、食事を自分の口に運んだりするなど様々な労力が必要になります。近年老々介護といって、高齢者が高齢者の介護をする世帯や、独居の高齢者が増えてきています。また、ご家族と同居していても子ども世帯は共働きで日中は1人で過ごしている方も多いかもしれません。高齢になってくると食事の準備や後片付けをすることが徐々に難しくなってきます。

特に制限食にしなければいけない場合や、食事の形態を工夫しなければならない場合、高齢者が作るのは非常に困難です。このような食事に関するマンパワーが不足している場合、食事を十分にとることができなかったり、食事の内容が偏ってしまったりします。

解決方法の1つとしては、正しく介護認定をうけることです。介護認定とは日常生活を送る上で手助けが必要な人を要支援、要介護の区分に分けて認定する制度のことです。この介護認定を受けることで、介護度によって介護サービスを受けることができます。他の方法としては市販のレトルトや冷凍の介護食を利用したり、お弁当の宅配サービスを利用する方法があります。

レトルトや冷凍の介護食は非常に便利ですが、購入するために外出が必要であることや、メニューに限りがあること、制限食に関しては個別対応できないことがデメリットとして考えられます。その点、まごころ弁当では日替わりで献立が変わる上にその人に合わせた制限食が宅配されるので、安心してバランスのよい食事をとっていただくことができます。

孤食の増加

孤食の増加

高齢者の孤食(1人でご飯を食べること)が近年増加しています。孤食は、食事の摂取量が減ってしまう原因となったり、うつ病などの精神状態の悪化につながるとされています。1人で食事を食べると気分が沈みがちで、食欲が低下してしまったり、食事の準備が億劫になり食事摂取量が低下してしまいます。

また、うつ病になりやすいため意欲が減退し食事摂取量が減ってしまいます。現代において孤食の問題を解決するのはなかなか難しいかもしれませんが、時には誰かと話しながら食べる機会を作るのも大切です。

また、孤食の問題の1つに誤嚥をしてしまった場合やのどに食べ物が詰まってしまった場合に助けを求めることが難しいという点があります。この誤嚥や窒息は命の問題に直結します。何かトラブルがあったときに、すぐに気付ける環境づくりが重要と考えます。

食事の時間が不規則になりやすい

食事の時間が不規則

高齢の方で特に日常生活を送る上で何かしらの介助が必要とされる方は、生活リズムが崩れやすいと言えます。ベッドの上で過ごす時間が長いとつい昼寝をしてしまったり、今日が何月何日で今が何時であるのかの認識が薄くなってしまいがちです。

昼寝をしてしまうと、夜に眠れなくなってしまい昼夜逆転のような生活リズムになってしまいます。そうすると、起きる時間がずれてしまうので食事の時間もずれてしまいます。食事の時間が不規則になってしまうと、血糖値が安定しなかったり、1食分抜けてしまったりして食事の摂取量が減ってしまう可能性があります。

食事はできるだけ3食同じ時間にとるようにしましょう。そして、日中はなるべくベッドから離れて座って過ごすようにしましょう。可能であれば外の空気を吸うために適度な運動をするとよいでしょう。規則正しい生活を送るためには、同じ時間に寝て同じ時間に起きることが大切です。

そして、朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びるようにしましょう。カレンダーや時計をいつでも目に見える位置に置いておくことや、カレンダーに印をつけて今日が何月何日であるかを把握しやすいように工夫しておくこともおすすめです。

規則正しい生活を送ることは、低栄養を予防すると同時に認知症も予防します。規則正しくバランスのよい食事をとることで、身体的な健康も保たれ、同時に脳の健康も保たれることになります。

まとめ

高齢者の食事に関するトラブルは、低栄養や栄養過多などさまざまなものが挙げられます。低栄養や栄養過多は、健康を損ね、高齢者の自分のことは自分でできるという期間を短くしてしまいます。できれば少しでも長く、日常生活を自力で送れる期間が延びるようにバランスのよい食事を摂取することは非常に重要です。そのためには、食事の準備が大切になってきます。

近年、高齢独居の方や高齢者同士の世帯が増えている現状の中で、毎食バランスの良い食事を準備するのは難しいことだと言えます。そのような時に、ぜひ活用していただきたいのが、宅配サービスのまごころ弁当です。高齢者の誤嚥予防のためにさまざまな食事の形態の介護食が準備されています。

また、持病により制限食が必要な方のためにカロリー制限やたんぱく質制限の食事も選択していただくことができます。日替わりで献立が変わるので、栄養が偏ったり献立に飽きたりすることもありません。特に高齢独居の方や日中1人で過ごしている方には、宅配サービスを利用することで、1日1回は必ずその方の無事を確認することもメリットの1つです。高齢者の食事に関するトラブルは、ほぼまごころ弁当の宅配サービスで解決できますのでぜひ1度お試しください。

この記事の作成者:T.O(看護師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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