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目の健康を守るために

作成日:2020年10月6日

目の健康を守るために

私たちの目は、ものを確認したり、字を読んだり、色を認識したり、ものとの距離感を測ったりとさまざまな働きをしています。目は生活するうえでとても大切で生涯にわたって守っていく必要があると言えます。今回は、目の健康を守るために大切なことを詳しく説明していきます。

1. 目の役割について

目の役割

人間が体の外から受け取る情報の約80%は目から入ってきたものだと言われています。生きていく上でとても大切な役割を持っている目ですが、眼球自体は直径約24mm程度のとても小さな感覚器です。
目の役割には、さまざまなものがありますが、最も大きな役割はものを見て認識することです。ものを見てそれが何であるかを認識するメカニズムとしては、瞳から入った光が水晶体を通して網膜に映され、それが視神経を通して脳へと伝わることで映像が認識されます。

また、目に入った対象物をどれだけ細かく見分けられるかという能力に関しては視力と言います。目には、水晶体というレンズがあって、そのレンズの厚さを調節することで物体のピントを合わせています。このレンズの厚さを調節する場所は毛様体と呼ばれていて、この毛様体が伸びたり縮んだりすることによって、レンズの厚さが変化します。

この調節がうまくいかないと、近視といって遠くにあるものを細かく見分けられなかったり、逆に遠視といって近くにあるものがぼやけて、きちんと認識できなかったりします。また、乱視は、水晶体自体がゆがんでしまっていて焦点が合わない状態のことです。このように目は、角膜や水晶体、毛様体、網膜などさまざまな組織によって構成され、それが正しく作用することによって物体を認識することができるのです。

ものを見て認識する以外にも目には、明るいか暗いかの認識をしたり、対象物との距離を認識したりする役割もあります。例えば、片方の目を閉じてものをつかもうとすると、遠近感がわからずに上手につかむことができなかったりします。また立体的に認識することが難しくなったりします。これは、左右の目それぞれで見た情報が、脳で一つに合わさることでものを立体的にとらえることができたり、遠近感を認識できるためです。

他にも、目は感情を伝えたり、逆に読み取ったりすることもできます。涙を流して感情を伝えたりストレスを発散したりすることもできます。
このように、目はものを見ることはもちろんのこと、生きていく上で大切な役割を担っています。

2. さまざまな目の病気

さまざまな目の病気

目にはさまざまな組織があり、それぞれが傷ついたり炎症をおこしたりすることなどによって目の病気にかかってしまうことがあります。

① 水晶体の病気:白内障

私たちはものを見るときに、水晶体というカメラで例えるとレンズに当たる場所に光を通しています。白内障とは、さまざまな理由によってその水晶体が白く濁ってしまう病気のことで、原因の多くは加齢によるものと言われています。

水晶体が白く濁ってしまうと、光が水晶体の中で散乱してしまうため、まぶしく見えたり、ものがかすんだりする症状が出現し、進行すると視力が低下してしまいます。初期は点眼で進行を遅らせることはできますが、根本的な治療法としては、手術で水晶体を取り出して、新しく眼内レンズを挿入する方法が一般的です。

② 緑内障

緑内障は、何らかの原因で視神経が障害を受けて、目が見える範囲が徐々に狭くなっていく病気です。視神経が障害を受ける原因の一つとして考えられるのは、眼圧(目の圧力)が高くなることとされています。私たちの目は、球形を保つために房水とよばれる液体を循環させて眼圧が調節されています。

しかし、この房水の排出が異常となり眼圧が高まることによって視神経が障害されていると言われています。緑内障は自覚症状があまりなく、ゆっくりと進行していくため、視野が欠けていることに最初は気付くことができないことが多くあります。視野が欠けていることに気付いたときには、かなり進行していて失明してしまうこともあります。

現在の医療では、緑内障によって欠けてしまった視野を取り戻すことはできないと言われています。そのため、緑内障の治療はこれ以上視野を欠損しないことを目標として、眼圧を下げるために薬を使ったり、レーザーを使ったり、手術を行ったりします。

日本人の40歳以上の20人に1人は緑内障と言われており、緑内障であることに気付けていない人も多くいます。40歳以上になったら、1年に1回は眼科を受診して異常がないかをチェックすることも大切です。

③ 飛蚊症・光視症

飛蚊症は、何もないのに目の前に影や糸くずのようなもの、丸い輪などが見える症状が現れる病気です。硝子体とよばれる、水晶体から網膜までの間にある、目の大部分を占める組織が濁ってしまうことによって起こります。

光視症は何らかの原因で網膜に刺激があった際に、実際にはないのに一瞬光ったように感じる症状が生じます。
これらの病気は、加齢によっておこるものと何らかの病気の前兆としておこるものがあります。何らかの病気の前兆として起こる場合には、その原因の病気の治療が必要になります。

④ 網膜の病気:網膜剥離(もうまくはくり)

私たちの目は、水晶体に光を通して、それを網膜に映し、視神経を介して脳に伝えることで物体を認識しています。網膜剥離とはこの網膜が何らかの原因によって、眼球の壁側からはがれてしまう病気のことです。兆候としては、前述した飛蚊症や光視症の症状が出現することがあります。

網膜剥離の中で最も多いタイプは、網膜に穴があいてしまい、そこへ目の中にある水が網膜の下に入り込むことによって起こります。網膜に穴があく理由は老化や外傷などが考えられます。
網膜剥離は、手術によってもとに戻すことができます。しかし、視力が回復するかどうかは進行具合や病状によって異なり、最悪の場合には失明してしまうことがあります。

⑤ 網膜の病気:加齢黄斑変性

加齢や光障害、生活習慣などによって網膜の中心にある黄斑が障害されて視力が悪くなる病気です。網膜の中心にある黄斑は、細かいものを見分けたり色を識別したりする、網膜の中でも大切な部分で、網膜自体が無事でも黄斑が障害されてしまうことで視力が失われてしまうことがあります。

3. 目の健康を守るために

目の健康を守るために

目は、加齢によってさまざまな病気にかかりやすくなります。目の健康を守るためには、日常生活でのさまざまな工夫が必要です。

① 紫外線をカットする

紫外線とは、太陽から出る光線のことで地上には、紫外線A波と紫外線B波が太陽が出ている間、常に届き続けています。この紫外線は、日焼けの原因となり美肌のためには日焼け対策が必要だということはよく知られていますが、実は目にも大きな影響を与えると言われています。

紫外線は、白内障や加齢黄斑変性の原因ともいわれており、特に日中外で作業することが多い方や、日中に外へ出る用事があるときには、紫外線がカットされるように加工されたサングラスや眼鏡をかけることをおすすめします。

② ブルーライトをカットする

ブルーライトは、パソコンやスマートフォンなどから放出される、紫外線に限りなく近い目に見える光線です。ブルーライトは目の奥まで到達すると言われており、目への影響が懸念されており、加齢黄斑変性の原因となる可能性も指摘されています。

最近では、ブルーライトをカットするフィルムや眼鏡などのグッズも販売されています。ブルーライトの人体への影響ははっきりとは示されていませんが、手軽にカットすることができるので、長時間パソコンを使用する方やスマートフォンを頻繁に使用する方は、なるべくブルーライトはカットするように心がけましょう。

③ 視力にあった矯正器具を使用する

未成年のうちに近視と診断された人は、徐々に進行して大人になるにつれ、その進行は緩やかになることが多いです。しかし、生活習慣や遺伝などによっては、どんどんと進行してしまうこともあります。その際に、度数があっていない矯正器具を使用していると、ピントを合わせようとして目が頑張ってしまい目の疲労がたまりさらに近視が進行してしまうことがあります。

老眼の場合は、加齢とともにどんどん進行してしまうので、定期的に眼科へ通院して適切な老眼鏡を使用する必要があります。老眼も同様に度数があっていない老眼鏡を使用していると、さらに老眼がすすんでしまうので注意が必要です。

④ 目のトレーニングをする

水晶体の厚さを調節する毛様体は筋肉で伸び縮みしています。そのため、この毛様体筋を鍛えることで、目の健康を維持することができるといわれています。特に、パソコンで長時間デスクワークをしている方や、スマートフォンを使用している方は1時間に1回は画面から目を離して、目をトレーニングするようにしましょう。

トレーニングは簡単で、近くのものを見た後に遠くのものを見ることを繰り返したり、目をぎゅっと閉じてからパッと大きく見開いたり、目をぐるぐると回したりするだけで完了です。特にデスクワークをしている人は、長時間同じ体勢で、首や肩への負担も大きいので、腕を回して首や肩のこりをほぐすときに一緒に目もしっかりと動かして、目の疲れもとるようにしましょう。

⑤ 目をしっかりと休める

規則正しい生活を送ることは、多くの病気の予防や改善に有効だと言えます。目の健康も、しっかりと睡眠をとって、目を十分に休めることが大切です。特に寝る前にはスマートフォンなどの目の刺激になる光を浴びると、寝つきが悪くなったり眠りの質が落ちてしまうことがあります。目の健康のためにも、身体の健康のためにも、寝る前には不必要な光は浴びないようにして、十分な睡眠をとり規則正しい生活を送るように心がけましょう。

⑥ 目に良いとされる食材を摂取する

1) ビタミンA

ビタミンAは目の粘膜を強くしたり、目の乾燥を防ぐ効果があるとされています。また、ビタミンAには、明るい場所から急に暗い場所へ移ったときに順応しやすくなる効果もあるとされています。ビタミンAは、ほうれん草やにんじんなどの緑黄色野菜や、うなぎやレバーなどに多く含まれています。

2) ビタミンB群

ビタミンB群には目の疲労回復に効果があるとされています。ビタミンBは、豚肉やレバー、豆製品、ごまなどに多く含まれています。

3) ビタミンC

ビタミンCには抗酸化作用があるとされており、目の老化を防ぐ働きがあると言われています。ビタミンCは野菜や果物などに多く含まれています。

4) ビタミンD

ビタミンDにはビタミンAやカルシウムの吸収を助ける働きがあり、ビタミンAを単独で摂取するよりも一緒に摂取したほうが効果が高いと言われています。ビタミンDは、魚やたまご、きのこや海藻類などに多く含まれています。

5) たんぱく質

たんぱく質は、身体を構成するために必要な栄養素で、消化されてアミノ酸となり細胞の老化を予防する働きがあるとされています。たんぱく質は、肉や魚、豆製品、乳製品などに多く含まれています。

6) アントシアニン

アントシアニンは眼精疲労の回復や目の機能の向上などに効果的と言われています。アントシアニンは、ブルーベリーやぶどう、赤ワインなどに多く含まれています。

4. まとめ

まとめ

私たちにとって、目とは生きていく上でとても重要な役割を果たしており、できれば一生健康を保っていきたい部位の一つであると思います。しかし、目は加齢や生活習慣などが原因でさまざまな病気にかかってしまいます。

そのため、目の健康を守るためには、まず目を紫外線やブルーライトから守ることが必要になります。その他にも、しっかりと目を休めたり適度に目を動かしてトレーニングをすることも大切です。そして、身体の内側からも目の健康を保つ努力をする必要もあります。

目によいとされる栄養素はさまざまあります。これらを意識的に摂取するというよりは、毎日栄養バランスの取れた食事を心がけることが非常に大切であると言えます。忙しい毎日の中で、栄養バランスの取れた食事の準備をすることが難しい方は、まごころ弁当の宅配サービスをご利用することをおすすめいたします。まごころ弁当では、日替わりでバランスのよい食事を召し上がっていただくことができます。身体の健康と同時に目の健康を守るために、毎日バランスのよい食事を摂ってみてはいかがでしょうか。

この記事の作成者:T.O(看護師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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