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生活習慣で引き起こされる消化管の病気

生活習慣で引き起こされる消化管の病気

日本では食習慣の欧米化や運動習慣の減少などにより、生活習慣病を抱えている人が増加しています。生活習慣病とは、乱れた生活習慣によってさまざまな症状が引き起こされる疾患の総称で、肥満や高血圧、脂質異常症などだけではなく、消化管にさまざまな症状が出る場合があります。今回は、生活習慣で引き起こされる消化管の病気について詳しく説明していきます。

1. 胃がん

胃がん

胃がんは、胃の中の細胞ががん化することによって起こります。かつては日本人の死亡率1位でしたが、近年は医療技術の発達などによって死亡率はやや減少傾向です。胃がんは初期の状態ではあまり自覚症状はありませんが、胃もたれや食欲不振などの症状が進行とともに出現します。
胃がんは、ピロリ菌の感染が1番の危険因子と言われています。ピロリ菌は、井戸水などの衛生環境が整っていない水場などが原因で感染することが多く、近年では衛生環境が整ってきているので若い人の感染率は低く、今後胃がんの患者さんは減っていく可能性があります。ピロリ菌に感染しているからと言って、必ず胃がんになるわけではありませんが、ピロリ菌に感染していない人はほぼ100%胃がんを発症しないと言われています。そのため、ピロリ菌に感染しているかを調べて感染している場合には除菌治療をすることによって胃がんを予防することができます。

ピロリ菌が胃の中にいることによって、胃の粘膜や細胞を傷つけてしまい、それが慢性的な炎症を引き起こします。そこに加えて、食塩の摂りすぎや喫煙などの生活習慣によって、さらに発症のリスクが高まってしまうと言われています。

2. 食道がん

食道がん

食道がんはのどから胃に至るまでの食道の粘膜にできるがんです。食道の真ん中あたりにできることが多いですが、初期には自覚症状があまりないため健診などを受けることによって発覚します。進行とともに、胸のつかえ感や体重の減少などの症状が出現することもあります。食道の周りにはリンパ節が多く存在しているため、気付いた時には転移していたということもあり得ます。
食道がんの主な原因と言われているのは、飲酒とたばこです。この両方の生活習慣を持つ人はより危険性が高まります。アルコールを摂取すると、アルコールを代謝するためにアセトアルデヒドと呼ばれる酵素に分解されます。このアセトアルデヒドは、食道がんの発がん物質で、通常代謝されて酢酸と呼ばれるものへと変化するのですが、上手に代謝されない人は食道がんのリスクが高くなると言われています。少量のアルコールで顔が赤くなる人は、アセトアルデヒドを代謝できない人で、食道がんやのどのがんになるリスクが高いとされています。
また、極端に熱いものや辛いものを食べたり飲んだりすることも食道がんのリスクの1つと言われています。他にも、食道腺がんという、食道と胃の境目にできるがんは、肥満や内臓脂肪の増加によってリスクが増大してしまうことも指摘されています。

3. 大腸がん

大腸がん

大腸がんは、女性の死亡率1位、男性だと3位の疾患で、早期に発見できれば治療をすることができますが、なかなか大腸カメラを使っての検査はハードルが高くて早期発見が難しいのが現実です。大腸がんは、健康診断で検便を実施し、便の中に血が混ざっていないかどうかを調べることで発覚することが多いです。初期は症状がほとんどありませんが、進行するにつれて、腹痛や便秘、下痢などの腹部症状が出現したり、下血などの症状が出現したりすることもあります。
大腸がんは、赤身肉や加工肉などの過剰摂取や、アルコール、喫煙などの生活習慣が発症の危険因子と言われています。また、肥満や2型糖尿病も大腸がんの発生のリスクが高まります。他にも、家族や親族で、家族性大腸腺腫症やリンチ症候群などの大腸の病歴がある家系では、大腸がんの発生が多くみられることが知られています。
大腸がんを予防するためには、食物繊維を含む食品の摂取や、牛乳の摂取、適度な運動をするなどの生活習慣の改善が推奨されています。

4. すい臓がん

すい臓がん

すい臓がんは、発見が難しい上に治療も難しいため、5年生存率は10%を切るほど、予後が最も悪いがんと言われています。すい臓は、胃の後ろにあって、十二指腸に囲まれた臓器で、食べ物の消化を助ける膵液を作って分泌する役割と、血糖値を調整するインスリンなどのホルモンを作って分泌する役割があります。すい臓がんは、初期は症状がほとんどなく、進行してくると、腹痛や背中の痛み、食欲不振などの症状が出現してきます。また、糖尿病の症状が急激に悪くなることもあります。
すい臓がんは、糖尿病や肥満、慢性膵炎、喫煙などの病気や習慣がある人に発生の危険性があると言われています。2年以上糖尿病を患っている人のすい臓がんの発生リスクは2倍以上というデータもあります。他にも血縁者にすい臓がんにかかったことがある人がいる場合も、危険因子の1つと考えられています。

5. すい炎

すい炎

すい炎には、急性すい炎と慢性すい炎の2種類があります。急性すい炎は、すい臓が急激に炎症を起こす病気で、腹痛や背部痛などの症状がおこります。さらに発熱や嘔吐に加えて、重症になると意識障害やショック状態にまで陥ることもあります。急性すい炎は、アルコールと胆石が2大原因とされています。急性すい炎を引き起こした男性の約半数はアルコールが原因と言われています。胆石は脂肪分や糖質が多い食事による高コレステロール血症や、肥満、糖尿病などが原因で起こります。肥満は原因となるだけでなく、重症化のリスクを高めると言われています。他にも喫煙は急性すい炎のリスクを2倍以上にするというデータもあります。
慢性すい炎は、長年にわたってすい臓が炎症を起こし続けたことによって、すい臓の正常な細胞が壊れて正常な働きをしなくなってしまう病気です。初期では、腹痛が主な症状ですが、進行するとすい臓の機能が低下してしまうため、消化不良や下痢、体重減少、糖尿病の増悪などの症状が出現します。慢性膵炎の原因は、飲酒や喫煙、脂質異常症や肥満などです。急性すい炎を繰り返した結果慢性すい炎へと移行していき、さらにそこからすい臓がんへとつながっていきます。

6. 逆流性食道炎

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃から胃酸が逆流することによって引き起こされる病気です。本来、口から入った食物は食道を通って、胃の中に入ります。食道と胃の間は、下部食道括約筋(かつやくきん)という筋肉によって通常は閉じられており、逆流を防止しています。逆流性食道炎は、この下部食道括約筋が緩むことなどが原因で起こります。症状としては、食後の胸やけやげっぷ、のどの痛みなどです。胃は、食べ物を消化するために強い酸である胃酸を分泌します。胃はこの胃酸から胃の粘膜を保護するための防御機能が働きますが、食道にはこの防御機能がないため、胃酸が逆流してしまうと食道の粘膜が刺激されて炎症を起こしてしまうのです。逆流性食道炎は、胸のつかえや痛みなどのつらい症状だけではなく、慢性化すると潰瘍ができてしまったり食道がんのリスクが高まってしまうため注意が必要です。
逆流性食道炎の原因である下部食道括約筋のゆるみは、加齢や肥満、喫煙などで起こります。また、食生活も非常に重要で、脂質の多い食事を摂取すると下部食道括約筋が緩むホルモンが分泌されるうえ、消化により多くの胃酸が必要になり胃酸が過剰に分泌されてしまいます。肥満であると腹圧が上がって、胃酸が逆流しやすくなると言われています。他にも便秘によってお腹が張った状態になると、同じように腹圧があがって胃酸が逆流しやすくなるとされています。

7. 胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍は、お腹の痛みです。胃炎や胃潰瘍の場合は、食事中から食後にみぞおちのあたりの痛みが出現し、十二指腸潰瘍の場合には空腹時に傷みが出現することが多いです。
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因の大半はピロリ菌の感染が原因と言われています。その他にも、ストレスや痛み止めなどの薬物の長期服用などが原因で起こることがあります。それ以外に原因となるのが、刺激の強い香辛料や熱すぎる食べ物や冷たすぎる食べ物を食べること、喫煙や飲酒、カフェインの過剰摂取、暴飲暴食などの食生活の乱れです。胃は、口から食べた食べ物が最初に消化される場所であるため、食事の内容が特に重要になると考えられています。

8. 炎症性腸疾患

炎症性腸疾患

炎症性腸疾患は、潰瘍性大腸炎やクローン病といった慢性的に腸管に炎症を起こす疾患のことです。潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができてしまい、下血(腸から出血すること)を伴う下痢と頻繁に腹痛が起こります。クローン病は、口から肛門に至るまでの消化管すべてに炎症や潰瘍がおこり、腹痛や下痢、血便などの症状が現れます。これらの炎症性腸疾患は、完全には原因が解明されていないため、難病に指定されています。
しかし、いくつか考えられている原因があります。遺伝的要因や、精神的要因、自己免疫反応(自分の身体の中の免疫機能に異常をきたしている状態)によるものなどに加えて、食生活などの環境的要因も原因の1つと考えられています。動物性たんぱく質や脂質を多く摂取する現代の欧米化した食生活によって、炎症性腸疾患は増加傾向であると言われています。また、元来肥満であった人がクローン病になりやすいというケースもあります。肥満の人に特有の腸内細菌の変化や、肥満につながる過糖質、過栄養、食物繊維不足などによって、腸内細菌のバランスが変化してしまい発症につながるという説もあります。

9. 消化管の病気を引き起こさないためには

消化管の病気を引き起こさないためには

これらのようにがんや炎症性疾患など、生活習慣によって様々な消化管の病気のリスクがあがることが示されています。消化管の病気を引き起こさないためには、まずは禁煙を心がけましょう。たばこには百害あって一利なしという言葉があるように、身体にとっては害となることがほとんどです。さまざまな命に関わるような病気のリスクを高めてしまうので、なるべく禁煙をするようにしましょう。
そして、飲酒も控えめにするようにしましょう。お酒自体のカロリーもそうですが、お酒を飲むときにはいっしょにカロリーや塩分が多いおつまみを食べることが多く、ついついカロリー過多になってしまいがちです。また、アルコールを摂取することによって血圧が上昇したり、分解しきれずに発がん物質が身体の中にたまってしまうこともありますので飲みすぎには注意をしましょう。特に、少量のアルコールでも顔が赤くなる人は、アルコールを分解する能力が低いため弊害を受けやすいと言えます。
また、肥満や高血圧などの生活習慣病につながるような、ハイカロリー、塩分過多、脂質過多、糖質過多などの食生活は、消化管の病気の原因にもなります。食生活は、バランスを考えて、脂質や糖質などに偏りすぎないように気を付けましょう。そして、このような生活習慣であると自覚している人は、健康診断を定期的に受けて、異常の早期発見に努めましょう。どのような病気であっても、早めに見つけることができれば、状態がよくなることが望めます。

10. まとめ

まとめ

生活習慣病というと、肥満や高血圧、脂質異常症などがすぐに思い浮かぶと思いますが、実はがんや炎症性の病気など、消化管でも生活習慣によって引き起こされるさまざまな病気が存在します。消化管は、食べ物を口から取り入れておしりから排出するまでの栄養を体に取り込むための長い管です。その途中に病気ができてしまったら、消化が上手にできなかったり、痛みや苦痛を伴ったりして、健康を損ね、最悪の場合命に関わるような状態になることもあります。
がんや炎症性疾患は、食生活がその原因のすべてではありませんが、食事も大いに関係があることも多く食生活の見直しが必要です。まごころ弁当では、毎日日替わりで栄養バランスの考えられたお弁当を宅配でお届けすることができます。また、クローン病や潰瘍性大腸炎などの食事形態に工夫が必要な方へのお食事も、食事形態を考慮したお弁当をお届けすることができるので安心してご利用いただけます。
さまざまな生活習慣によって引き起こされる消化管疾患を予防する意味でも、治療していく意味でもまごころ弁当を利用してみてはいかがでしょうか?

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