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糖尿病の怖い合併症|制限食は宅配弁当がお勧め

作成日:2021年3月7日

糖尿病の怖い合併症|制限食は宅配弁当がお勧め

生活習慣の変化や、高齢化社会の進行によって糖尿病罹患者数や、糖尿病予備軍の人数は増大傾向にあります。近年では、成人だけではなく、小児糖尿病の発症率も増加傾向とされています。糖尿病は、病気自体が何かとてもつらい症状が出現するというわけではありませんが、血糖値のコントロールが悪いまま放っておくと、怖い合併症を引き起こしてしまいます。今回は糖尿病の怖い合併症について詳しく説明していきます。

1. 糖尿病の原因と症状

糖尿病の原因と症状

私たちの身体は、食事などを摂取すると、血液中の糖の値が一時的に上昇します。この上昇した血糖値は、膵臓から出されるホルモンである「インスリン」によって下げられて、常に一定の血糖値が保たれるように制御されています。しかし、このインスリンの分泌量が少なくなったり、インスリンの効果が上手に発揮されないような状態になると、血糖値が高い状態が続いてしまいます。このように長期間にわたって血糖値のコントロールが悪く、血糖値が高い状態が続く病気を糖尿病と言います。

糖尿病は、Ⅰ型糖尿病とⅡ型糖尿病に分類され、Ⅰ型糖尿病の原因は正確には分かっていないとされています。1型糖尿病は、すい臓でインスリンが作られなくなってしまうことによって、血糖値が高い状態が続いてしまうため、インスリンを注射して補充する必要があります。

全糖尿病の患者さんのうち、1型糖尿病の患者さんは1割未満程度で、生活習慣などが原因で起こるわけではないので、肥満などはなく比較的若い方に多いのが特徴です。Ⅱ型糖尿病の原因は、食生活が乱れや運動不足などの生活習慣であると言われています。遺伝性による場合もあるので、家族に糖尿病の方がいる方も気を付ける必要があります。

糖尿病(特にⅡ型糖尿病)は、初期の段階では自覚症状が乏しいことが多く、なかなか気づくことができません。血糖値が高い状態が続くことによって、ゆっくりと症状が出現してきます。主な症状としては、疲労感や頻尿、体重の減少、のどの渇き、空腹感、感染症にかかりやすくなるなどです。さらに症状が進行していくと、手足の感覚が低下したり、目がかすんだり、身体がむくんだりする症状が出現していきます。

そのような状態でも血糖値のコントロールが十分にできないと、さまざまな合併症が出現します。糖尿病による合併症は主に3つあると言われており、糖尿病性腎症、糖尿病網膜症、神経障害です。これらの合併症は、血糖値が高い状態が続くことによって血管がもろくボロボロの状態になってしまうことによって引き起こされます。

2. 糖尿病性腎症

糖尿病性腎症

糖尿病になって、高血糖の状態が長期間続くと、徐々に腎機能が低下していきます。腎臓は、血液をろ過して体に不必要な老廃物やナトリウム、過剰な水分などを尿として身体の外へと排出する役割があります。

この腎臓の中でろ過をしている場所は糸球体と呼ばれ、非常に細い毛細血管が集まった場所になっています。血糖値が高い状態が続くことによって、この糸球体の毛細血管がボロボロになってしまい、腎臓の機能が低下して、上手にろ過できずに老廃物を排泄しきれなかったり、ナトリウムなどの電解質のバランスが悪くなったり、血圧が高くなってしまったりします。

糖尿病性腎症は、無症状で進行することが多く、また進行してしまった後で腎機能が回復することはほとんどないと言われています。初期の状態では、尿検査でたんぱく異常が指摘されて判明することが多いとされています。進行すると、全身の倦怠感や手足のむくみ、尿量の減少などの症状が出現していきます。糖尿病と診断されている方は定期的な尿検査や血液検査を行う必要があります。

糖尿病性腎症の治療としては、まずは血糖コントロールが必要になります。血糖値のコントロール目標値は個人によって異なるので、専門医が定めた目標値に向けて食事を改善したり、運動療法を行ったり、薬物療法(飲み薬やインスリン注射など)を行ったりします。特に腎症の場合の食事療法は、単純に摂取カロリーを気にすればよいというわけではなく、摂取カロリーに加えて塩分やタンパク質の制限が必要となることがあります。

塩分制限をする意義は、腎臓の機能が低下すると塩分を身体の外へ排出することが難しくなることによって、身体の中のナトリウム量が増加して、高血圧などのさまざまな弊害が起こりやすくなることが考えられるからです。

また、タンパク質を摂りすぎることによって腎臓に大きな負担がかかってしまうことがあるので、腎機能が低下している人はタンパク質の制限を行うことがあります。他にも、血中のカリウムなどの電解質も身体の外へと排出することが難しくなり、これによって不整脈や身体のさまざまな不調につながることがあるため、必要に応じてこれらの電解質も摂取制限する必要が出てきます。

薬物療法は、血糖を下げる薬に加えて、降圧薬の内服も行います。血糖のコントロールが悪くなり腎臓の機能が低下すると、血圧が上昇してしまうのですが、高血圧の状態は腎臓に大きな負担がかかります。これによってさらに腎機能が低下するという、負の連鎖に陥ってしまいます。そのため、血糖コントロールするだけではなく、血圧もきちんと管理する必要があります。

糖尿病性腎症は、透析の原因になる病気1位と言われています。腎臓は、その機能が低下しても自覚症状に乏しいため、気が付いたときには、かなり病状が進行しているということもあります。

また、腎機能の低下を自覚していたとしても、食生活をはじめとした生活習慣をなかなか改善できなかったり、きちんと薬物療法を継続できなかったりすると、徐々に進行して腎不全の状態になることもあります。透析は、時間や行動を制限されるだけでなく、生きていくためには一生継続していかなければならないので、できれば透析が必要な状態になる前に進行を食い止めたいところです。

3. 糖尿病網膜症

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、血糖値のコントロール不良によって徐々に視力が低下したり失明してしまったりする糖尿病の合併症です。

私たちの目は、外からの映像や光を角膜や水晶体というレンズを通して、目の奥にある網膜に映し出しています。そして網膜に映し出された情報を視神経が脳に送って映像として認識しているのです。しかし、血糖値のコントロールが悪く血管がボロボロの状態になると、網膜にある毛細血管が障害されてしまいます。ひどくなると網膜から出血を起こしたり、網膜剥離などが起こって、最悪の場合には失明してしまいます。糖尿病網膜症は、日本の失明の原因の3位であるとされています。

糖尿病網膜症も初期には自覚症状が乏しいと言われていますが、進行してくると視力の低下などの自覚症状が出現してきます。

糖尿病網膜症の治療は血糖や血圧のコントロールを行います。特に血糖値のコントロールは非常に重要となるため、食事療法、運動療法、薬物療法をしっかりと行っていく必要があります。しかし、急激に血糖を下げすぎると、糖尿病網膜症が増悪する可能性があると言われているため、目標とする血糖値は医師の指示に必ず従って、指示通りの治療を行う必要があります。実際に網膜症が進行してしまった場合には、レーザー治療を行ったり手術を行ったりして、網膜症の進行を予防したり、今ある症状を改善させる治療を行います。

目は一生使い、日常生活をする上でも非常に重要な器官であるため、糖尿病と診断されている人は、定期的に視力検査を受ける必要があります。

4. 糖尿病神経障害

糖尿病神経障害

血糖値のコントロールが不良な状態が続くと、神経の細胞が代謝障害を起こしたり、神経細胞に栄養を送る毛細血管がボロボロになることによって血流障害が起こります。これによって、手足先のしびれや、痛み、感覚異常などが引き起こされてしまいます。

他にも食べ物の消化に関係する自律神経が障害されると、消化不良を起こしたり、下痢や便秘の原因にもなります。それ以外にも血圧のコントロールが困難となったり、心臓の機能が低下したりします。

神経障害の治療は血糖や血圧のコントロールに加えて、動脈硬化予防も重要になってきます。動脈硬化は、塩分や脂質の摂りすぎに注意が必要となるため、栄養バランスのしっかりとれた食事を摂取する必要があります。

糖尿病神経障害は、特に足先で起こりやすいと言われています。足で起こると、そもそも血流が障害されてしまったりすることや、何かの傷がついたとしても痛みを感じないため気付かずに放っておくことによって足先が壊疽(えそ)してしまって最悪の場合には切断しなければならないという状態に陥ってしまうこともあります。そのため、毎日お風呂に入った時には、足をきれいにして何か病変がないかをチェックする必要があります。

5. その他の合併症

その他の合併症

血糖のコントロールが不良の状態によって血管がボロボロになるのは、細い血管だけではありません。太い血管もボロボロになることによって動脈硬化症が進行してしまいます。これによって、心不全や心筋梗塞などの虚血性心疾患や、脳梗塞や脳出血などの脳卒中のリスクが高まります。このような合併症は、長期に渡って血糖コントロール不良の状態が続くと徐々に進行してしまいますが、急激に血糖値が上昇することによって合併症が起こることもあります。

急性的な合併症としては、糖尿病性ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖症候群が有名です。糖尿病性ケトアシドーシスは、ほとんどの場合Ⅰ型糖尿病の方で起こりますが、血糖値を下げるインスリンが不足してしまって十分に血糖値が低下しないことで起こります。インスリンは、血液中の糖を細胞へと送り込む作用があるのですが、インスリンが不足することによって、糖を細胞へと移動させることができずにエネルギーが作り出すことができません。

エネルギーが不足すると体に蓄積されている脂肪細胞が分解されて、エネルギーへと変換されますがその時にケトン体という物質が賛成されます。ケトン体は身体を酸性寄りにしてしまう性質があるため、ケトアシドーシスという状態になってしまうのです。糖尿病性ケトアシドーシスは、吐き気、嘔吐、疲労感の他、進行すると昏睡状態に陥ったり最悪の場合には命の危険な状態になってしまいます。

高浸透圧高血糖症候群は、Ⅱ型糖尿病の患者さんに怒ることが多い急激な血糖の上昇によって引き起こされる状態です。

感染症や、嘔吐・下痢などによる脱水など糖尿病以外の病気が原因で血糖のコントロールが急激に悪くなり血糖値が異常に上昇してしまいます。水分の補充やインスリンを使用しての血糖コントロールが必要になります。糖尿病性ケトアシドーシスや、高浸透圧高血糖症候群は、急激に血糖値が上昇するため、腎臓や肝臓などの臓器に大きな負担がかかります。それだけではなく、血栓症を引き起こしたり、意識を失ったりすることもあり非常に危険な状態となるため、入院して全身状態の管理が必要となります。

6. まとめ

まとめ

糖尿病は、それ自体は大きな自覚症状はありませんが、血糖のコントロールが悪い状態が続くと、腎症、網膜症、神経障害と言った合併症を引き起こします。これらの合併症は、日常生活に大きな影響を与えますし、1度なると回復することを望めなくなる場合がほとんどです。また、急激に血糖のコントロールが悪くなることによって、最悪の場合には命の危険な状態になることもあります。

このように糖尿病の合併症は非常に怖いものであると言えます。そのため、合併症を引き起こさないために、糖尿病と診断された方は医師の指示に従ってきちんと治療を行っていく必要があります。糖尿病の治療の中心は、食事療法、運動療法、薬物療法です。特に、食事は非常に重要で、摂取カロリーを制限するだけではなく、場合によっては塩分やタンパク質、カリウムなどの電解質なども制限する必要も出てきます。

これらの制限食は毎食作るとなるととても大変で、なかなか継続することができない方もいらっしゃいます。しかし、血糖値を下げる薬だけ使用して食事はこれまで通りとしても、なかなか治療効果が得られないのが現実です。まごころ弁当では、毎日栄養バランスのとれた献立で、希望すれば塩分やタンパク質などの制限食を毎日食べていただくことができます。

糖尿病の怖い合併症を予防するためには、まずは毎日の食事を変えていかなくてはいけません。1日1食でもバランスの良い食事を摂ることによって、合併症のリスクも減らすことができるのでぜひ1度お試しください。

この記事の作成者:T.O(看護師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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