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「痙縮(けいしゅく)」脳卒中の後遺症で手足がつっぱる!?

作成日:2022年9月26日

「痙縮(けいしゅく)」脳卒中の後遺症で手足がつっぱる!?

痙縮(けいしゅく)とは、脳卒中の後遺症でみられる手足の筋肉の緊張です。

思うように手足が動かせなくなったり、意思とは関係なく動いてしまったりするなどの症状があります。このような症状は「折りたたみナイフ現象」とも称されます。

痙縮による姿勢異常の状態が継続すると、筋肉が固まり関節の動きが制限され、日常生活に支障が生じるため治療が必要です。

ここでは、痙縮の治療法やリハビリ、介護のポイントなどについて解説します。

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痙縮について

痙縮(けいしゅく)とは、脳の血管に血の塊が詰まる脳梗塞や、脳の血管が破れることで起こる脳出血、クモ膜下出血の総称である脳卒中の後遺症としてみられる障害です。

筋肉が緊張しすぎることで、思うように手足が動かしにくくなったり、勝手に動いてしまったりします。

手を握ったまま開きにくくなる、肘が曲がってしまう、足先が内側へ丸くなるなどの症状があり、痛みを伴うことや、日常生活で困難をきたすことも多くあります。

足先が内側へ丸まってしまうことで、立った時や歩いた時のバランスが悪くなり、転びやすくなってしまうケースも少なくありません。

痙縮は、脳卒中を発症した後に麻痺と一緒に症状がみられるようになるのが一般的です。

自分の意思とは関係なく筋肉に力が入っている状態であるため、リハビリの妨げになるだけでなく、疲れやすくなるので治療が必要です。

痙縮は、脳の情報を脊髄へ伝え筋肉の運動を支配する錐体路が障害を受けることで発症します。

そのため、痙縮は脳卒中だけでなく、頭部外傷や無酸素脳症、脊髄損傷、多発性硬化症、神経変性疾患なども原因となることがあります。

さらに、疾患や障害部位によって症状は様々で複雑になります。

痙縮が進行すると、関節が硬くなって動かなくなる拘縮という状態となったり、骨が変形したりして治療が困難となったりもするので注意が必要です。

痙縮の症状とは?

痙縮の症状は人によって様々ですが、ここでは代表的な症状を12個紹介します。

1. 肩関節が内側に曲がる
⇒目標物に向かって手を伸ばすことができなくなる。着替えや入浴などが制限される。

2. 肘が曲がる
⇒人や物に肘をぶつけやすくなる。目標物に向かって手を伸ばすことができなくなる。着替えが難しくなる。

3. 手首が曲がる
⇒袖に手を通す時に邪魔になる。手根管症候群を発症する恐れがある。

4. 握りこぶし状変形
⇒指の爪が手の平に食い込む。手の平や指の間の清潔を保つことが難しくなる。

5. 手の親指が内側に曲がる
⇒つまむ動作が出来なくなる。

6. 手の平が下を向くように回転する
⇒手の平の向きを制御することが困難となる。

7. 膝関節が内側に近づく
⇒移動や清潔の保持が困難となる。排尿動作が困難となる。

8. 膝が曲がらない
⇒歩行に支障をきたす。

9. 膝が曲がる
⇒立てなくなる。車椅子への移乗動作が妨げられる。座った姿勢を保つことが困難となる。

10. 股関節が曲がる
⇒座った姿勢を保つことが困難となる。

11. 足の親指が上に反る
⇒靴を履くことができなくなる。歩行が不安定になる。

12. つま先が反る、足の甲が伸びる
⇒移動や車椅子への移乗が困難となる。

痙縮には、他動的に関節を動かし始めた時に抵抗感があるものの、ある角度から力が抜けたようにスムーズに動くという特徴があります。

これを折りたたみナイフを開く時の抵抗感に例えて「折りたたみナイフ現象」といいます。

痙縮が強いと、自分の力だけでなく人の力を借りても動かすことができない、という状態になることもあるので注意が必要です。

また「クローヌス」といって、筋肉を伸ばした反射で小刻みに筋肉が震えだす現象が起こることもあります。

さらに、筋肉が緊張している状態であるため、痛みや食欲不振、不眠など様々な症状が伴うことがあるのも、痙縮の特徴です。

痙縮の治療方法は?

痙縮の治療方法としては、飲み薬や注射、手術などが挙げられます。

症状や段階、治療の目的に応じた治療法が必要となります。

場合によっては複数の方法を組み合わせたり、リハビリと並行して実施したりすることもあります。

それぞれの方法が適応可能かはその人によって異なるので、痙縮の診察や治療を行っている医師へ早めに相談しましょう。

ここでは、一般的に行われる痙縮の治療方法を5つ紹介します。

治療法①飲み薬

飲み薬は、痙縮の初期治療に用いられることが多くなっています。

薬には、神経に作用することで神経伝達の興奮を抑えて筋肉の緊張を和らげるものや、筋肉に直接作用して緊張状態を緩和するものがあります。

飲み薬で痙縮の症状が改善されない場合には、注射など次のステップに移行したり、薬の服用と並行して他の治療方法を試みたりするのが一般的な流れです。

治療法②ボツリヌス療法

注射による治療の一つに、ボツリヌス療法があります。「ボツリヌストキシン」という緊張状態の神経の働きを抑制する効果が期待できるものです。

効果を発揮すれば手足の筋肉がやわらかく、伸縮しやすくなるため、様々な動作の制限が軽減されます。

ただしボツリヌス療法の効果が持続する期間は、通常3~4か月ほどだとされています。

注射をやめてしまうと痙縮の症状は再発するため、継続した治療が必要です。

治療法③ITB療法(バクロフェン髄注療法)

「体内植え込み型ポンプシステム」という薬液の入ったポンプをお腹に埋め込み、カテーテルを通じて脊髄周辺に直接薬を投与する、ITB療法というものもあります。

ポンプとカテーテルを植え込むためには、手術が必要です。

薬液は2〜3か月分ポンプの中に入っていて、無くなるとお腹の上からポンプの注入口に細い針を刺して薬液を補充します。

電池式のため、消耗したら再度電池交換のための手術が必要となります。電池の持ちは植え込み後5〜7年と言われています。

ポンプの大きさは直径7cm、厚さ3cmで、重さは約200gです。

治療法④外科的療法

筋肉を緊張させている神経を部分的に切断したり、神経の太さを縮小したりするなど、手術による外科的療法が行われることもあります。

手術による治療を行う場合も、筋肉の緊張状態をゆるめるのが基本となります。

内科的治療で症状の緩和が困難な場合に、手術などを検討するのが一般的な流れです。

治療法⑤神経ブロック療法

痙縮の治療に有効なものとして、神経ブロック療法という治療方法も挙げられます。具体的には、神経や神経の周辺に局所麻酔薬を注射します。

注射をすることで痛みをなくし、さらに痛みが緩和されることで血流が良くなり筋肉の緊張を抑制する効果が期待できるというものです。

一度の注射で完治するものではなく、薬の服用と併せて継続して行うのが一般的です。

痙縮のリハビリ方法

脳卒中は、早期からのリハビリが大切です。

脳卒中の発症から数週間の間は、筋力を低下させないように、理学療法士の指示に沿ってベッドの上で手足を動かしたり、身体を起こす時間を長くしたりするなど、無理のない範囲でのリハビリを行います。

脳卒中発症から1か月~6か月の間を「回復期」といいます。回復期では、手すりを使った歩行訓練や食事や着替えなどの日常生活動作ができるように訓練していき、運動機能の回復を目指します。

退院した後も、今ある筋肉量を維持するためのリハビリが必要です。

日常生活では、なるべく自分でできることは自分で行うようにすることで、日常生活そのものがリハビリとなります。

介護保険のサービスには、日常生活を援助する訪問介護や入浴介助のほかにも、介護施設に通所してリハビリをするデイケアや、自宅に理学療法士や作業療法などが訪問する訪問リハビリなどもあります。

また、経皮的電気刺激(TENS)といって痙縮がある部位に電極を貼りつけ、電気を流すことで神経や筋肉を活性化させる方法もあります。

痙縮がある場合の介護

痙縮がある場合の介護は、痙縮の症状によって援助の方法を変える必要があります。

痙縮は痛みを伴うこともあるため、痙縮している部位に触れる時は事前に声をかけるようにし、痛みを把握しながら援助を行っていきます。

無理に動かそうとすると患者が不安を感じて、筋肉の緊張がより強くなることもあるため注意しましょう。

脳卒中の後遺症は、痙縮の他にも片麻痺や失語症、高次脳機能障害などがあり、脳の障害の程度によって複合的に後遺症がみられるケースも少なくありません。

介護は身体的にも精神的にも負担がかかるものです。介護負担を軽減するためにも、介護保険のサービスをうまく使っていきましょう。

介護保険のサービスを利用するには時間がかかるため、入院中から手続きを始めておくことをおすすめします。

痙縮がある場合の介護のポイント

着替えの方法

痙縮が強いと着替えが困難となることがあります。

上肢に痙縮を生じている場合には、片麻痺がある場合の着替えと同様に、痙縮が強い方の腕から袖を通します。

次いで襟首から頭を通し、痙縮が弱い方の腕を通します。

脱ぐ時は、反対に痙縮が弱い方から脱がせます。

なるべく被るタイプの衣服ではなく前開きタイプにした方が、着る方も介助者にとっても負担が少なくなります。

ズボンの着脱も同様に、痙縮が弱い方から脱がせ、痙縮が強い方から履かせましょう。

補助具を利用する

筋肉の緊張で足の着地が安定しない場合には、足用の装具を使うことで歩きやすくなることがあります。

また手の筋肉の緊張が強い場合にはスプーンなどの補助具を使うことで、自力で食事が摂れることもあります。

痙縮の度合いにもよりますが、全ての行動をサポートしようとするのでなく、患者が一人でできることを増やせるように道具を使ったり、環境を整えたりしてあげることが重要です。

痙縮が疑われる際は診察を受けよう

痙縮の病態は、未だに不明な点が多いと言われています。

痙縮が生じると日常生活が困難になるだけでなく、見た目や運動機能の変化からストレスを感じることもあるため、発症後は日常生活の援助だけでなく心のケアも大切です。

痙縮の症状は人によって様々です。

素人では判断が難しいですが、早期の治療を要するため、少しでも痙縮の症状が疑われる場合には早めに診察を受けるようにしましょう。

また痙縮がある場合の介護は症状に応じて行う必要があり、介護者・被介護者ともに負担が大きいものです。

双方の負担を軽減するためにも、介護保険のサービスを活用することをおすすめします。

この記事の作成者:槌谷 久佳(ライター)
この記事の提供元:シルバーライフ

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