お餅の歴史|いつから日本にあった?
作成日:2022年1月31日

暮れからお正月にかけていただく機会が多い餅。年末に買ったり頂いたりしたお餅、松が明けてみると、食べきれずに残っていることはないですか?
今回は餅とはいったいどのようなものなのかに迫り、また、余った餅を使ってつくるおこわ風炊き込みご飯をご紹介します。
目次
餅とはどのようなものなの?
餅と日本との出会い
餅は日本で古くから作られてきた食べ物で、餅米を蒸してから、臼と杵を使って粘り気が出るまで搗いて作る食品です。
日本には、縄文時代に稲作の技術とともに東南アジアより伝えられたとされ、本来は節句の際に神に供える食べ物でした。
当時はいまのような白い品種ではなく、赤米であったと言われています。
赤米は粘りが強く、炊くともちもちとして、今でいうおにぎりや餅のようにまとめることができ、神への供え物として発展してきたと考えられています。
特に平安時代に「鏡餅」の文化ができたころからその色は濃くなり、神への供え物として、ハレの日の料理の一つとして、大切な存在となっていきました。
時を経て調理技術の進化も加わり、現在のような季節感も加味し、節句に合わせた餅菓子が誕生することとなります。
節句と餅
私たちは一年を通して、節句ごとにさまざまに姿を変えた餅を楽しんでいます。
中には、米を粉に挽いたものに水を加えて蒸したり煮たりしてつくる団子を用いるものもあります。
米を蒸してから搗いて作る「餅」という概念から外れるものもありますが、節句に食べる菓子というくくりで、ご紹介します。
鏡餅_正月
大小の餅を上下に重ね、だいだいや干し柿、昆布、裏白などをあしらって年神さまにお供えする餅。
三種の神器の一つである鏡を模して作られ、神の霊気が宿ると言われている。
そのため、いただく際は刃物で切るのではなく、槌で割って焼きます。
ひし餅_ひな祭り
下から青草を示す緑は健康を、雪を表す白は清浄を、梢に花開く桃を表現するピンクは魔除けを願い、染め分けられています。
中でも、緑の部分はヨモギで作られていますが、このヨモギは生命力が強く、滋養に富んだ植物で、薬膳では造血作用があり、血行を促進して体を温め、疲労を回復する力があると言われています。
独特のひし形はヒシという植物の実の形を表していると言われています。
固い殻に覆われたヒシの実には鋭いトゲがあり、魔除けとして用いられていました。ひし餅はその魔除けの力にあやかって形作られたと言われています。
ぼた餅_春分(春の彼岸)、おはぎ_秋分(秋の彼岸)
本来餅を作る時はもち米を蒸して作りますが、ぼた餅やおはぎの場合は、もち米やうるち米を炊いて、粒の半分だけがつぶれるように搗きます。
(これを「半ごろし」と言います。粒のすべてをつぶす場合は「全ごろし」と言います。)
このご飯を丸め、あんで包んだものがぼた餅、おはぎです。
春に咲くぼたんの花を模して作られたものがぼた餅、秋の七草、萩の花を模して作られたものがおはぎ、と言われています。
そのままのもののほか、アレンジとして、周りに黒ゴマやきな粉、青のりをまぶしたものなどが知られていますね。
柏餅_こどもの日

平たい楕円形に伸ばした餅または蒸して作る団子生地で丸めた餡を挟み、柏の葉で包みます。
柏の木は、春に新芽が出揃ってから古い葉を落とすという性質があります。そのため、新芽を子ども、古い葉を親に見立て、子孫繁栄、家系存続へと結びつけました。
また、この葉はフィトンチッドという香り成分を含んでいます。
フィトンチッドは森林浴の香り、私たちのストレスを軽減するほか、防腐・抗菌作用があります。
月見団子(中秋の名月)
秋の満月の日に月を愛でる、中秋の名月の日は、秋の収穫のころとも重なります。
そのため、神への収穫の感謝の意を込めて、団子を供えるようになりました。
月見団子は関東、関西で形が違います。
関東は丸い団子、関西ではサトイモを模してドロップ型に近い形に丸めた団子にこしあんを巻いて仕上げます。
一升餅
子どもが1歳の誕生日を迎えた時に、もち米一升を使って作る一升餅を背負わせる行事があります。
米一升は約1.8kg、餅にすると、約2kgになります。
このように思い餅を背負い、もち上げられず転んでしまった場合は「厄が落ちた」座り込んでしまったら、「どっしりと腰を落ち着けて家を継ぐ」、しっかりと立って歩けた場合は、「実を立てて成功する」と、それぞれ、お祝いをします。
傘餅
主に関西で真言宗の四十九日の際の風習に、「傘餅」というものがあります。
49日になぞらえた49個の小さな丸餅と、一つの大きな薄い丸餅が用意され、49個の餅は7個ずつ、6弁の花びらと花芯の花形に7段に積み重ね、その上を覆うように大きな丸餅を乗せます。
法要が終わると僧侶、または喪主であるその家の跡取りが、包丁を使って一番上の大きな丸餅を切り分け、傘を被った人型に並べます。
これは弘法大師空海の旅の姿を模しているとも、あの世へと旅立つ故人の姿だともいわれ、例えば足を痛めている人は足の部分を、腕が痛い人は腕の部分を焼いていただきます。
こうすることで、旅だった故人を偲ぶとともに、自らの健康を祈願するのです。
四角?丸?お餅の形
餅の形は東日本、西日本で違います。
ちょうど日本の中央、岐阜県は関ケ原周辺より東側が角餅、西側が丸餅だと言われています。
本来日本で作られる餅は、ついたものをちぎって丸めるため、丸餅が主流でした。
江戸時代になると、今でいうのし餅を切って作る角餅が考案されました。
隙間なく詰めて保存・運搬できる角餅が、関東を中心に広まっていったと言われています。
現在は西日本を中心とする丸餅文化ですが、京都府と日本海を航行する北前船で往来があった、山形県や岩手県の一部では、角餅文化が根付いている東北地方でありながら、丸餅が選ばれています。
逆に江戸出身の藩主が長く藩主を務めた高知県や鹿児島県では、角餅が選ばれているということです。
うるち米ともち米の違い
ところで、餅はもち米から作ることは皆様ご存じだと思いますが、団子はどうでしょうか?
例えば、白玉団子ならもち米を粉にしたものを使用します。
しかし、月見団子や柏餅は、主に上新粉という、うるち米を粉に挽いたものを使用します。
普段私たちが主食にしているご飯はうるち米、おこわや赤飯はもち米ですね。
米には、アミロースとアミロペクチンという二種類のでんぷんが含まれています。
アミロースが多い米は固くパラパラとしていて、その代表的なものにタイ米があります。
一方もち米にはアミロペクチンというでんぷんが多く含まれています。
アミロペクチンは炊くことで粘りを出す働きがあるため、餅独特の食感を生み出すということなのですね。
うるち米はアミロースとアミロペクチンの割合いが8:2程度のものがおいしいと言われています。
お餅の上手な保存方法や焼き方
最近の餅は一つずつビニールパックになり、脱酸素剤が封入されていたり、真空パックになっていたりして日持ちするものが増えてきました。
しかし、餅つき機で搗いたり、田舎から搗いたものを送っていただいたり、ということもありますね。
近年のように気密性が高く、暖房や加湿器を用いている住宅内では、餅はとてもカビが生えやすくなります。
できるだけ早くいただくのがよいのですが、どうしても残ってしまう場合は、一つずつラップフィルムで包み、フリーザーバックなどに入れてから冷凍しておくとよいでしょう。
食べるときには、ラップフィルムに包んだまま室温で解凍するか、600Wで20秒程度加熱してから、トースターなどで焼きます。
煮て食べるときも同様に解凍してから、水から茹で、沸騰したら火を止めて2分程度、余熱で火を通します。
余ったお餅でおこわ風炊き込みご飯

正月気分もあけてしばらく経つと、少し残った餅を食べようという気にもなれず、フリーザーの中にずっと残っているなんていうことはありませんか?
あと一つ、あと二つ…。でも、春になり温かくなってくると手が伸びにくくなる…。
そんな時にぜひ試していただきたいのが、今回ご紹介するおこわです。細かく切った餅をうるち米で炊き込みご飯を炊く際に加えます。
すると、もち米に含まれるアミロペクチンが上手にうるち米を包み込み、まるでもち米を使って作るおこわのようにもちもちとした食感の炊き込みご飯を作ることができるのです。
【材料】米2合分
 ・米…2合
 ・角餅…1個(約50g)
 ・鶏もも肉…1枚(約200g)
 ・にんじん…5cm分程度
 ・白ねぎ…1本
 ・しめじ…1パック
 ・しょうが…1/2かけ
 ・しょうゆ…大さじ2
 ・オイスターソース…大さじ1

【作り方】
 ① 米は洗って水を切り、一旦炊飯器の目盛りに合わせて水を入れ、そこから大さじ2杯減らし、しょうゆとオイスターソースを加えてよく混ぜ、浸漬しておきます。
② しょうがはみじん切り、角餅は5mm~1cm程度の角切り、鶏肉は余分な脂肪を切り落とし、2cm角に、にんじんは皮をむいて色紙切りにします。

③ しめじは石づきを取って大きなものは1/2に切り、手でほぐして小房に分けておきます。
④ 白ねぎの外側の部分は白髪ねぎ(※)に、芯の部分は粗みじん切りにしておきます。
⑤ ①の炊飯器に②の餅、鶏肉、しょうが、④のねぎの芯の部分、にんじん、しめじを広げて入れ、ざっと混ぜます。

⑥ 炊飯器の炊き込みご飯モードで炊き上げます。(写真では餅が溶ける具合が分かり易くなるように上面に散らしていますが、他の材料と混ぜてしまって大丈夫です。)

⑦ 炊き上がったら全体を大きく混ぜ、器に盛って白髪ねぎを天盛りにします。
 (※)白髪ねぎを作るときは、白ねぎの白い部分を写真のように切り広げ、斜めに切ります。そのあと、水にさらすことでヨリがかかり、きれいに仕上がります。ぜひお試しくださいね。
健康のためのバランスいい食事
ところで、ご自身やご家族の健康維持のために何か気にかけておられることはありますか?
まめに運動したり、早寝早起き、規則正しい生活に努めたり…。
なかでも年齢、性別を気にせずに心がけられることに、食事の栄養バランスを整える、という方法がありますね。
ですが、日々の食事を家族全員分の好みや健康状態、年齢に合わせて上手に栄養バランスを整えるのはとても大変です。
そんな方におススメなのが、まごころ弁当のお弁当です。
まごころ弁当のお弁当は管理栄養士がこだわりの材料を使用して作る、栄養バランスが整ったとてもおいしいお弁当です。
普通食だけではなく、食事制限がある方向けのカロリー制限食やたんぱく制限食、また、噛むことが困難な方のためのムース食など、とても充実したメニューの中からぴったりの1食を選ぶことができるのも、魅力的ですね。
今なら無料でご試食いただくことができます。ぜひこの機会にご利用くださいね。
お餅レシピのまとめ
今回は、「余ったお餅を利用して、もちもちとおいしいおこわ風の炊き込みご飯の作り方をご紹介しました。
このほかにも、買ったお米がパサパサとして好みではなかった場合や、新米が出る前の夏ごろによくあるパサつきを抑えるためにも、このように餅を少し加えることで、もちもちおいしいご飯を炊き上げることができますよ。
ピラフ用にはパラパラと炊き上げ、白ご飯として食べる時には餅を加えて…と、使い分けるのも良いですね。ぜひお試しください。
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