冷凍弁当の宅配サービスとは?選び方からメリット・デメリットまで解説
作成日:2019年7月10日
「高齢の家族のために食べやすい食事を用意したいけど毎食は大変」「病気で食事制限が必要になったけどどうしたらいいの?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか? 近年、食生活にお困りの方だけでなく、一人暮らしのサラリーマンや子育てで忙しい主婦にも「便利だ」と、冷凍弁当の宅配サービスが人気を呼んでいます。
この記事では冷凍弁当の栄養や価格、宅配サービスの選び方を解説していきます。今後、サービスを利用する際の参考にしてください。
目次
冷凍弁当の宅配サービスとは、どんなサービス?
冷凍弁当とは、1食ずつパッケージされていて冷凍保存が可能なお弁当のことです。冷凍保存のために日持ちがするうえ、食べるときはレンジや湯煎で解凍するだけととても簡単です。栄養面についても管理栄養士が監修を行っているサービスも増えています。
また、病気によって食事制限を受けている方向けの「糖質」「カロリー」を制限したメニューや、ご高齢の方向けの最小限の力で噛むことができるように工夫が施された「やわらか食」なども提供されています。食事の栄養管理から、介護のサポートまで幅広く利用することができます。
冷凍弁当の宅配サービスはこんな方におすすめ
ここでは、生活の状況別に冷凍弁当の宅配サービスがおすすめできるタイプを解説します。
ご高齢の方
冷凍弁当の宅配は食事のときにあごに負担がかかるご高齢の方におすすめです。料理の味を損ねずに、できる限り柔らかくした「介護食」を簡単に注文することができます。ご高齢になってくると、必然的に噛む力は衰えていきます。毎日、高齢のご家族の介護食とほかのご家族の普通食を別々に作るのは大変なことです。
冷凍弁当の宅配サービスではその負担を軽減することが可能です。調理の負担が減ることで、家族全員で食事の時間を楽しむことができます。
一人暮らしをしている方
一人暮らしの場合、夜遅くに帰ってくると料理を作ることが面倒になることもあるでしょう。外食やコンビニ食が続けば栄養の偏りも気になります。宅配サービスの冷凍弁当であれば、栄養バランスが考えられているため、料理をする時間がない方や料理が苦手な方でも、バランスのよい食事を摂れるようになります。
1度に10食分などまとめて注文ができるなど、外食と比較した場合にコストを安くおさえることもできます。
妊婦さんや乳幼児のいるママ
冷凍弁当の宅配サービスは自宅まで届けてくれるため、妊娠中で思うように体を動かすことができない妊婦さんにもおすすめです。冷凍庫へあらかじめ入れておけば、ご飯の準備を簡単に済ませることができます。
そのほか、乳幼児のいるママは、育児に追われて計画的に家事を進めることが出来ないこともあるでしょう。そのような場合に冷凍弁当があれば、栄養バランスの取れた食事を手軽に食べることができます。
糖尿病などで食事制限が必要な方
冷凍弁当の宅配サービスでは低糖質メニューを提供しているサービスもあるので、糖尿病などで食事制限が必要な方も食事を楽しむことができます。低糖質メニューを自宅で用意するのは簡単ではありません。用意できたとしても、メニューのバリエーションを増やすことが難しく、味に飽きてしまう可能性があります。
食事制限をしていても、メニューが毎日変わるだけで食事が楽しくなります。健康的に、かつ美味しい低糖質メニューを食べられるのも冷凍弁当の魅力のひとつです。
糖質やカロリー制限でダイエットをしたい方
糖質制限ダイエットや、カロリー制限でダイエットをしたい方におすすめです。糖質やカロリー制限をする場合、まず問題になるのが食事です。自力でダイエットする場合はサラダチキン・サラダ・ヨーグルトなど、食べるものが限定されてしまいます。
冷凍弁当の宅配サービスでは、制限食でも毎日違うバリエーションの食事を食べることが可能です。栄養バランスやカロリーもしっかりと計算されているため、ダイエットをしながらでも食事を楽しみたい方に向いています。
冷凍弁当の宅配サービスを選ぶ際のポイント
冷凍食品の宅配サービスを選ぶにあたり、どのようなポイントをおさえればよいかを解説します。
目的や状況にあっているか
まずは、どのような理由で冷凍弁当の配達サービスを利用するかを明確にしましょう。噛む力が弱くなったご高齢の家族のため、糖尿病を患い低糖質メニューにバリエーションを増やすため、一人暮らしで栄養バランスを考えるためなど、利用する人によって状況はさまざまです。
また、料金の安さや栄養に対するこだわりなど、宅配サービスによって強みとしている特徴は異なります。サービスのちがいをしっかりと確認しながら、目的に合った宅配サービスを選ぶようにしましょう。
予算にあっているか
弁当宅配は定期的に使うサービスであるため、予算とサービスが見合っているかがポイントです。料金は各宅配サービスやメニューによってちがいます。調理に特に手間のかかる制限食・介護食は料金が高めです。
しかし、料金が高くても制限食・介護食の場合は、毎日多彩なレパートリーの食事を食べることができるメリットもあります。まずは無料試食などを利用してみて、予算に見合ったサービスか確かめましょう。
味やメニューの種類は豊富か
味やメニューの種類が豊富であるかは、宅配サービスを選ぶうえで大切なポイントです。たとえば、糖質ダイエットの継続を目的とした場合、メニューが少ないと味に飽きてしまい、ダイエットが辛く苦しいものに感じてしまいます。
冷凍弁当の宅配サービスは1食で終わるものではなく、継続して利用するサービスです。毎日の食生活が淡泊にならないためにも、味やメニューの多さをふまえてサービスを選ぶようにしましょう。
試食サービスがあるか
実際に弁当を頼んでみたら「イメージとちがった」となることもあります。宅配サービスによっては、「お試しの場合は送料無料」「初回購入は割引」など特典を設けていることがあります。試食サービスがある場合は実際に利用してみて、食べやすさや味の濃さなどを確認するようにしましょう。
何食から注文可能か
最低何食から注文可能であるかもチェックしたいポイントです。少ない食数で注文が出来れば、味付けが合わなかったり長期で不在になったりする場合でも、柔軟に切り替えることが可能になります。
また、弁当にも賞味期限があります。冷凍弁当は3か月~6か月程度は保存ができるので、こまめに注文することができれば、必要な分だけを注文して無駄になりません。
冷凍弁当の宅配サービスのメリット・デメリット
冷凍弁当の宅配サービスのメリット・デメリットをポイントにわけて解説します。
メリット
食材の買い物や料理の手間が省ける
冷凍弁当の宅配サービスは、自宅まで届けてくれるので買い物に行く手間が省けます。家事や仕事に追われている方にとって、買い物時間を短縮できることは大きなメリットと言えるでしょう。宅配してもらうことで買い物に行く交通費やガソリン代も浮かせることもできます。自宅では冷凍された弁当を解凍するだけでよいなど、手間はほとんどありません。
栄養バランスやカロリーが計算されている
冷凍弁当は栄養バランスやカロリーが計算されています。管理栄養士が弁当の栄養バランスを管理しているので、肉・魚・野菜などをバランスよく使った弁当を毎日食べられます。面倒なカロリー計算や糖質の量などを気にせず、確実に栄養を摂れるようになります。衛生面も厳しく管理されているので、安心して食べることもできます。
温めるだけで食べたいときにすぐ食べられる
冷凍弁当の解凍方法は電子レンジでのあたためか湯煎になります。ご高齢の方や子どもが家にひとりでいる場合にも、簡単に食事の準備をすることが可能です。電子レンジを使う場合、1食5分~10分程度で解凍できます。帰宅してすぐにあたたかい食事が食べられることで日常生活も充実するでしょう。
冷凍弁当は長期間の保存が可能
冷凍しておける弁当のため、長期間保存が可能です。これにより、まとめて発注して好きな時に食べることができます。受け取りの手間をできる限り減らしたい方や、急な長期不在の用事が入ってしまったという方も安心して利用できます。保存期間はだいたい3か月~6か月となっています。注文する前にどれくらいもつのか確認するようにしましょう。
制限食、介護食として手軽に利用できる
糖尿病・腎臓病などを患っている場合に、毎日栄養分を計算しながら食事を準備するのは大変なことです。また、制限の多い食事メニューは自炊だとすぐにマンネリ化するうえ、栄養やカロリーを気にしながら作ることでかえってストレスになることもあります。
宅配サービスでは「糖質制限食」「タンパク制限食」などを提供しており、病気治療中の方でもバリエーション豊かに安心して食事をすることができます。
デメリット
決められた食事の内容や量は変えられない
提供されるメニューはあらかじめ決まっています。そのため、食事の内容や量を変えることができません。食事を作る手間がかからない点はメリットですが、「もっと食べたい」「味付けを濃くしたい」といった要求は難しくなります。
サービスを利用する前に、各社が用意している試食サービスなどで味を確認しておくのがよいでしょう。
弁当が届くまでにタイムラグがある
注文してから実際に手元に届くまではタイムラグが発生します。注文した当日に届けて欲しいなど、急ぎの買い物には向いていません。冷凍弁当はある程度日持ちすることを考慮して、前もって頼んでおくことも考えておきましょう。
入会費・年会費、送料がかかる
冷凍弁当の配送サービスは利用前に入会費・年会費が発生する場合もあります。会費の有無はサービスの利用前にチェックしておきましょう。1回の注文ごとにかかる送料についても確認が必要です。
弁当単品の値段でみたら安いと感じても、トータルのコストを計算したらかえって割高になってしまったということがないようにしましょう。
宅配冷凍弁当と宅配常温弁当の使い分け方
ここまで冷凍弁当について解説してきましたが、宅配弁当には常温のものもあります。宅配弁当のメリットを理解したうえで、冷凍と常温のどちらを選ぶべきか紹介します。
冷凍弁当を選ぶケース
受け取り回数を減らしたい
冷凍弁当は日持ちするので、まとめて配達されることが多いです。また、配達日時を指定することもできます。そのため、外出が多い方や、毎日同じ時間に家にいられない方など、受け取り回数を減らしたいケースに適しています。
急な予定の変更が起こりやすい
急な予定の変更があると、その日食べようと用意していたお弁当が食べられなくなることがあります。冷凍弁当は食べる時に解凍すれば良いので、お弁当を無駄にすることがありません。
常温弁当を選ぶケース
冷凍庫の容量が少ない
冷凍弁当は解凍するまで冷凍で保存する必要があります。また、冷凍弁当はまとめて配送されることが多いので、自宅の冷凍庫に十分な容量がない、または他の冷凍品で容量が埋まっているという方は、当日に宅配される常温弁当が良いでしょう。
毎日家にいる
常温の宅配弁当は定期的に決まった日時で配送されることが多いです。その分冷凍弁当よりも宅配コストが抑えられることもあるので、毎日家にいて受け取りができる方にはコストメリットは常温弁当の方が大きいです。
冷凍弁当の宅配サービスについてまとめ
自炊で栄養バランスや味付けを考えながら、1食ごとに用意するのは大変です。その点、今回紹介した冷凍弁当の宅配サービスは手軽に取り入れられます。メニューや価格、メリット・デメリットを参考にしてもらいつつ、充実した食生活を手に入れてください。
宅配弁当は利用したいが、まとめて保管ができる冷凍庫がない、解凍の手間も省きたい、という方には、冷蔵タイプの常温の宅配弁当もおすすめです。まごころ弁当は専属の管理栄養士が、ご高齢の方や食事制限のある方向けに献立を考えています。メニューも定期的に入れ替えており、お客様の声を元にレシピ改善にも取り組んでいます。介護や病気による食事制限にお悩みの方は、この機会にぜひご利用ください。