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宅配で届ける冬の夕食の材料、離れて暮らす両親へ。週に3日は自炊を楽しむ

宅配で届ける冬の夕食の材料、離れて暮らす両親へ。週に3日は自炊を楽しむ

仕事の都合や住宅事情などから、核家族化が進む昨今、介護が必要なご両親と離れて暮らしておられる方も多いことと思います。寒い中買い物は大丈夫なのか、食事の管理はできているのか、気になりますね。ご自宅で家族の夕食を作る時に、1~2人分多めに用意し、下ごしらえまで済ませたものを冷凍しておくと、まとめて宅配便で届けることができますよ。今回は高齢者様にも食べやすく、冬の体によい効果のある下ごしらえ置きの材料や料理をご紹介します。

宅配で離れて暮らす両親への不安を解消

自炊することのメリット・デメリット

離れて暮らしているご両親がお元気なうちは、ご自身の健康のためにも自炊することはとてもおすすめです。というのも、「調理」という行為は家事の中でも脳の活性化にとても良いということが分かっているからです。

料理をするためには、まず、今ある食材から何が作れるのかを考えますね。そして、目的のメニューを完成させるために、野菜なら皮をむき、すべての食材を必要に応じて切り、食材ごとに下味をつけ、加熱して最後に味を整えるために、今、何の調味料が必要かを考えて手際よく作業を進めていく必要があります。
このような一連の作業をおこなっているうちに脳はめまぐるしく考えを巡らします。これが脳の活性化につながっているのです。

しかし、やけどや怪我をしていないだろうか?鍋は火にかけっぱなしになっていないだろうか?などと、不安はぬぐえませんね。また、その多くが立ち仕事であり、足腰が弱くなった高齢者様には負担になります。

宅配のお弁当を利用するメリット・デメリット

宅配のお弁当を依頼することのメリットの一つは、メニューが一辺倒にならず、栄養が偏らないことですね。
自炊するとなると、たとえ少量パックの食材を選んで購入していたとしても、バランスよい食事を作ろうと思うと意外に多くの食材数になります。数多くの食材を一度に購入して、高齢者のみの家庭で食べきるのは少しハードルが高くなりますね

しかし、宅配のお弁当なら、「ほんの一口、食べたかった」というおかずもバランスよく入っているので、食べていて飽きることなく、食事を楽しむことができます。
まごころ弁当のお弁当なら、持病や咀嚼・嚥下の不安にあわせたお弁当を選ぶこともできますし、お弁当の宅配を依頼しない日でも、安否確認だけをお願いすることもできます。親御さんがお一人、お二人で住まわれている場合、安否確認のため訪問してもらえると、ご両親も言葉を交わす機会が持てて、こちらも安心できますね。

このように、おいしく食事をいただくことができる宅配のお弁当ですが、デメリットを上げるとすると、台所に立って調理をすることが無くなる、ということですね。
先ほどもご紹介したとおり、家事の中でも自炊を楽しむことは、脳の活性化に役立ちます。この機会がなくなってしまうのは、ちょっともったいない事ですね。

自炊と宅配のお弁当を上手に使い分ける

体調にあわせて家事をする、やらなければならないことがある、というのは、体を動かし頭を働かせるよいきっかけにもなるということがわかりましたね。しかし、毎日調理するとなると、買出しや重い生ゴミの処分が大変だ、という高齢者様には、週の半分は宅配のお弁当を用意し、残りの3日は自炊を楽しむ、という方法をおすすめしてはいかがでしょうか?

まごころ弁当のお弁当なら、事前にどの種類のお弁当かを決めて注文しておくことができます。まごころ弁当のお弁当は、栄養学のプロである管理栄養士が栄養バランスにも考慮して考え、こだわりぬいて選んだ食材を使用した、おいしいお弁当です。
メニューは日替わりなので、数日分まとめて注文しても、そのつど違うおかずが入っています。お弁当のふたを開ける時のワクワクも楽しめますよ。

持病があっても注文しやすい、たんぱく調整食やカロリー調整食、また、咀嚼・嚥下の不安がある方向けにきざみ食やきざみ食のとろみつき、やわらか食やムース食など、選択肢の幅が広いのも魅力ですね。
毎日ではなく、週に3日は自炊を楽しむ日をつくり、昼食を宅配のお弁当に頼ったら夕食は自炊する、その逆の日を作る、と、バランスが取れるとよいですね。

冬は体を温められるメニュ-を中心に

寒い日が続くと、高齢者ならずとも外に出るのが億劫になり、運動量が減ってしまいますね。そうなると筋肉量が減り、代謝が落ちて体は冷えやすくなります。
冬は体を温めるメニューを中心に、下ごしらえをしてお届けするのが良いですね。
中医薬膳学で冷えを解消すると考えられている食材の一部を、下記の通りご紹介します。

調味料類黒砂糖 米麹、酒粕、味噌
野菜類かぼちゃ、ししとう、しそ、しょうが(しっかりと加熱したもの)
玉ねぎ、菜の花、ニンニク、ねぎ、みょうが、よもぎ
スパイス類花椒(中国山椒)、コショウ、八角
肉・魚介類鶏肉、羊肉、イワシ、アジ、エビ、鮭、さば、タチウオ、ニシン、フグ、ブリ、マグロ、ムール貝

ブリ

ブリは血液を増やし、血行を促進して体を温める働きがあります。また、動脈硬化や血栓の予防にも効果的です。
極寒の船上でブリ漁をする漁師が、冬の海の上でブリ大根やブリの粕汁で体を温めることができるのも、このような薬効があるからこそ、ですね。

ブリ大根(炊いて冷凍)

ブリの出汁をしっかりと吸い、柔らかく炊けた大根は、冬のごちそうですね。
大根にはジアスターゼという消化酵素が含まれ、胃腸の働きを助けてくれるほか、痰の多い咳を鎮める効果も期待できます。民間療法では大根をはちみつに漬けて、咳止めなどに利用することもありますね。

【材料】 2人分
ブリ  2切れ (咀嚼・嚥下の不安がなければ、出汁がよく出るカマやアラがお勧めです。)
大根  1/4本(300g程度)
生姜  1かけ
砂糖・みりん・しょうゆ 各大さじ2

【作り方】
1、ブリは皮をこそげ取り、熱湯をまわしかけて出てきたアクや血液などをきれいに洗い流しておく。骨があるか確認して、抜いておく。
2、大根は皮をむき、3cm厚程度の輪切りにしてから4つに切り、耐熱容器に入れて水大さじ2杯をふりかけ、ラップをして電子レンジ600Wで5分程度加熱する。
3、鍋に(1)のブリと(2)の大根を入れてひたひたの水を注ぎ、千切りにしたしょうがを入れて煮る。
4、ふつふつと沸いてきたらアクを取り、砂糖とみりんを加える。
 (ブリ、大根ともに柔らかく、混ぜると煮崩れしてしまいます。沸騰の対流で全体に味が回るので、混ぜなくても大丈夫です。)
5、落とし蓋(ない場合は、アルミホイルやオーブンシートを鍋の直径に切り取ったものを利用する)をして、大根にすっと竹ぐしが通る程度まで煮る。
6、煮汁が半分程度になれば、しょうゆを加え、5分程度煮る。
7、食べるにはもう少し煮つめたい、というタイミングで火からおろし、冷めたら保存容器やファスナー付きの保存袋に煮汁ごと入れ、冷凍する。
  ※食べる時に煮汁ごと解凍し、鍋に入れて軽く照りが出るようになるまで煮る。

ブリの粕汁セット(魚・野菜・粕と味噌を分けて冷凍)

ブリの粕汁セット(魚・野菜・粕と味噌を分けて冷凍)
数種類の根野菜とともに酒粕や味噌で煮る粕汁も、芯から体を温めてくれる料理ですね。
鮭で作るのが定番ですが、本格的な冬を迎えると生鮭は手に入りにくくなります。甘塩鮭でも作ることができますが、塩分を気にされている方には生のブリがおすすめです。

【材料】 2人分
ブリ切り身  2切れ
大根     1/8本
にんじん   1/4本
ごぼう    1/4本
白ネギ    1本
味噌     大さじ1.5
酒粕     50g
(昆布だし  400cc)

【作り方】
1、ブリは皮をこそげ取り、熱湯をまわしかけて出てきたアクや血液などをきれいに洗い流しておく。骨があるか確認して、抜いておく。
2、大根、にんじん、ごぼうは千六本に切り、白ネギは斜め切りにする。
3、味噌と酒粕を合わせてよく混ぜ、できれば味噌漉しなどを一度通し、なめらかで均一な状態にしておく。
※調理に支障がない方であれば、この段階でブリ、煮込む野菜類、味噌類、ネギを、それぞれを袋に入れ、ひとまとめにしてレシピカードなどと共にファスナーつきの保存袋に入れて冷凍しておくとよい。

※調理に不安がある場合
4、(1)のぶりと(2)の野菜を合わせて昆布だしで煮る。
5、少し硬めの状態で火からおろし、冷めてから保存容器に入れ、味噌と酒粕を合わせたものを添えて送る。

エビ

エビは、足腰の冷えを取り、体を温めてくれる食材です。また、タコやイカにも含まれる体力回復に効果的な物質、タウリンや、肌を若々しく保つ、アスタキサンチンという抗酸化物質も多く含んでいます。
老若男女を問わず、エビを好まれる方は多いですね。

エビチリ  材料を下処理して冷凍 又は仕上げて冷凍

【材料】
エビ    10匹 (ブラックタイガーやバナメイなど 量はサイズで加減する。)
片栗粉   大さじ3程度 (エビの掃除用)
酒      大さじ1
ニンニク   1/2かけ
生姜     1/2かけ
白ネギ    1/2本
塩      ひとふり
ごま油    大さじ1
≪タレ≫
ケチャップ  大さじ2
しょうゆ   小さじ1
砂糖     大さじ1/2
片栗粉    小さじ1
ごま油    小さじ1

【作り方】
1、エビは頭と殻をむき、背ワタを抜く。
 (尻尾は残しても良いが、念のためすべてむいておいた方が安心です。)
2、(1)のエビに片栗粉をまぶし、しっかりとこすり洗いして水で洗い流して水分を切り、酒をまぶしておく。
3、ニンニク、しょうが、白ネギはみじん切りにする。
  ※1調理に不安がない場合は、この段階でみじん切りのにんにくとしょうが、海老、ネギ、タレに分けて、セットにして冷凍(以下レシピを同封)
4、フライパンにごま油を入れ、にんにく、しょうがを入れてから火にかけ、香りが出てきたら海老を入れて炒める。
5、エビに火が通ったら白ネギを入れ、全体を炒め合わせる。
6、ボールにタレの材料と水100ccを入れてよく混ぜ、(5)のフライパンに回し入れ、とろみがつくまで混ぜながら火を通す。

鍋材料セット  材料の下処理をして冷凍

魚介類や肉、野菜を少しずつ入れて煮るちゃんこ鍋やチゲは、さまざまな食材のうま味を吸った豆腐、〆のうどん、雑炊もおいしく、とても体があたたまります。
体を温める鮭や海老、冬に旬を迎える牡蠣に鱈、うまみたっぷりのハマグリ…好みの魚介をいろいろと詰めあわせて冷凍しておくと、すぐに鍋を準備することができますね。

スーパーマーケットに行くと、一人鍋用のだしの素が様々販売されています。
これらとあわせてお届けすることで、その時の気分でお好きな鍋料理を楽しんでいただけますね。

・魚は骨やうろこを取り除き、塩少々をふって30分程度冷蔵庫に入れておく。
・牡蠣は片栗粉をふってヒダの中まできれいに洗う。まれに殻の破片が残っている場合があるので、注意深く確認する。
・エビは殻とワタを取り除き、片栗粉をふってこすり洗いをしておく。
・ハマグリやあさりは砂抜きをし、こすり洗いをしておく。
・豚肉または鶏肉はひと口大に切り、日本酒少々で溶いた片栗粉をまぶしつける。
 (こうすることで柔らかく煮ることができます。)
・全ての材料の汁けを切り、できるだけ密着しないように保存袋に入れて冷凍する。
・別の保存袋に野菜類を入れ、冷凍または冷蔵する。
 (キノコや、ネギは冷凍保存することができますが、豆腐や白菜はあまりおすすめできません。)

フライミックス  衣をつけて冷凍

高齢ではあっても、エビフライや豚カツ、冬ならカキフライ…特に男性には人気がありますね。少量を自宅で衣をつけるところから作るのはなかなか大変です。とはいえ、揚げたてのフライの味は格別です。

筆者はフライを作る時、材料は多めに準備し、パン粉までつけておいて、家族のお弁当用、両親に送る分、と、作っていますが、いろいろ送る中でも前出の粕汁セットやフライの衣をつけて冷凍しているものはかなり好評です。
油の処理が大変と敬遠される場合は、豚カツは薄めに作り、揚げ焼きをおすすめしてみてもよいですね。

食材を届ける際に注意したいこと

せっかくお届する食材、楽しく料理して、美味しく召し上がっていただきたいものですね。
高齢者様の中には、食べ方がわからないもの、違う調理法をしてしまったために上手く仕上がらなかったということもあり得ます。

冷凍した食材とはいえ1か月以内に召し上がっていただきたいので、賞味期限を含め、簡単な作り方を記載したメモを同封しておくとよいですね。このとき、保存袋の筆記面以外に直接書いてしまうと、こすれて手や衣服にインクが付着してしまうことがありますのでご注意ください。
また、魚介類、肉類は冷凍することができますが、じゃがいもや豆腐は冷凍には不向きです。

個々の食材の冷凍方法については、株式会社ニチレイフーズ様のサイトに詳しく紹介されています。ご参照くださいね。https://www.nichireifoods.co.jp/enjoy/basic/

離れて暮らす両親への宅配と自炊まとめ

寒い季節、暑い季節、離れて暮らすご両親が元気に過ごされているかどうかが気になっても、手元にある仕事や育児などに追われてなかなか訪ねることができず、歯がゆい思いをすることは多くありませんか?

こんな時にも、安否確認をしてもらえる宅配のお弁当や下ごしらえおきは、配達員さんを通して安心を得る、一つの手段になりますね。荷物が届いたよ、というメールや電話も、うれしいものです。

高齢になったからといって、手とり足とりお世話をして差し上げると、かえって体を弱らせてしまうこともあります。週に4日は宅配のお弁当、残り3日は自炊を楽しむ、と、緩急めりはりをつけて家事や趣味を楽しみ、健やかに過ごしていただけると嬉しいですね。

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