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宅配の惣菜の上手な使い方

作成日:2020年2月10日

宅配の惣菜の上手な使い方

近年宅配の惣菜は、その種類も内容も進化しています。忙しい毎日、宅配の惣菜を上手に使うことで、手間をかけずに栄養バランスを整えることができます。宅配の惣菜の特徴と使い方について考えてみましょう。

特徴別:惣菜とは?

惣菜は、主食のごはんと一緒に食べる料理、つまり「おかず」のことです。「総菜」とも書きます。関西、特に京都では、おばんざい(お番菜・お飯菜)と呼ばれることもあり、いずれも日常的に食べる家庭料理を指します。現在は市販の惣菜や、宅配の惣菜を指すことも多くなっています。

市販の惣菜の特徴

スーパーやデパートの地下食品売り場の惣菜店などが意識的に作っているのは、家庭で作るのは敬遠されがちな惣菜が主といえます。作るために必要な食材の種類が多く、下ごしらえに手間がかかったり、調理工程が多かったり、調理後の片付けが大変だったりと、家庭のキッチンでは作りにくいような惣菜が多いことが特徴といえます。

また、有名な料理店の惣菜や郷土料理の惣菜など、特別な味や珍しい料理の惣菜を販売していることも、もうひとつの特徴といえます。

宅配の惣菜の特徴

近年、宅配の惣菜の需要は増加していて、そのニーズも多様化しています。惣菜の宅配事業者もさまざまな顧客の要望に対応するために、工夫と配慮をしています。単身世帯や子育て世代、高齢者や疾病のある人向けなど、それぞれのニーズに着目した商品も開発・販売されています。また惣菜の宅配事業者では、商品の安全性に注力している事業者が多くあります。減農薬や有機栽培の野菜、契約農家による野菜栽培など食材の安全性や、調理・加工過程の衛生管理も徹底されており、安心して食べることができます。

惣菜の歴史とは?

弥生時代から米作りが始まったことで、「ごはんとおかず」という食事の形式ができたといえます。弥生時代には、米を炊く、蒸すなどの調理を行っていました。米の他に食べていたものは、縄文時代から食べられていたドングリなどの木の実、海や川、水田に入ってくる魚などを獲って食べていたこともわかっています。

平安から戦国時代

平安時代、一部の皇族や貴族は、野菜や肉・魚類を盛り付けて、ごはんと一緒に食べるという、現在の食事の原型となる形式の食事をしていたと考えられています。

鎌倉時代にはまだ武士や庶民の食事は質素で、焼き魚やいもの煮物、漬物などが主な惣菜でした。室町時代になると武士も庶民も、ごはんと汁物の他に2~3種類の惣菜、という食事を日常的に摂れるようになってきたようです。戦国時代には貿易も盛んとなり、肉料理の文化が広がりました。特に支配階級の武士では牛肉や豚肉のステーキやシチュー、天ぷらなどの惣菜も食べるようになります。外来の野菜も多く入り、かぼちゃ、じゃがいも、とうもろこしなどが広まっていったのもこの頃です。

江戸時代

世界の歴史の中でも、平和な時代には文化が発展するといわれます。江戸時代にもあらゆる文化が変化、発展し、少しずつ形を変えながら現在まで続いているものがあります。食文化もそのひとつです。江戸時代には武士など一部の裕福な支配階級だけではなく、商人などの食事も徐々に豊かになっていきます。

庶民の多くはまだ質素な食事ではありましたが、現在のファストフードともいえる惣菜の屋台が出回るようになりました。うなぎのかば焼き、そば、天ぷら、寿司などの屋台が登場し、立ち食いで手軽に食べられるようになり、庶民も日常的に楽しんでいたようです。

現在ではうなぎやそば、天ぷら、寿司などは食事として食べていますが、江戸時代は小腹が空いたときにちょっと食べる、現在のおやつの要素が強かったといえます。成長期の子供などは特に、おやつにお菓子などを食べるよりも、惣菜を少しつまむという方法を上手く取り入れると、一日の栄養バランスを整えるのに役立ちます。

明治から大正時代

文明開化以降、鎖国で閉ざされていた日本に欧米の文化が一気に流れ込んできました。食生活においても同様で、欧米流の食材や料理、調理方法が庶民にも広がり浸透していきました。カレーライスなどの惣菜が入ってきたのもこの頃です。

昭和から現在

第二次世界大戦に向かう日本では、食生活は次第に質素になっていきます。戦後しばらくは貧しい時期もありましたが、復興とともに豊かになり、アメリカの食文化が入ったことは現在の食生活にも大きく影響しているといえます。欧米の食生活は栄養豊富で、戦後の日本人の栄養状態を回復させるのに役立ちました。ハンバーガーやフライドポテト、肉を使った欧米の惣菜は完全に日本に定着しています。

しかし偏った食嗜好による健康への悪影響があることも否定できません。そのようなことから、現在では日本の惣菜が見直され始めています。ごはんを主食とした一汁三菜の食事の形式と、野菜を豊富に使った惣菜が再評価され、欧米の惣菜の良い部分を取り込みながら、日本の惣菜はさらにレベルアップしているといえます。

惣菜の種類とは?

惣菜の種類は料理の種類だけを見ても和食・洋食・中華だけではなく、フランス料理、イタリア料理、スペイン料理、インド料理…と、多彩な商品が販売されています。多くの選択肢の中から好きなもの、食べたいものを選ぶのは食事の大切な楽しみのひとつですが、調理方法や加工方法なども、惣菜を選ぶときのポイントとなります。

調理方法の分類

同じ食材でも調理方法によって、異なるおいしさが楽しめます。

調理方法種類説明
焼く素焼き下ごしらえのひとつとして用いられることが多い調理法です。味付けをせずに、そのまま焼きます。
塩焼き塩を振って焼きます。塩の加減で味の良し悪しが決まります。
照り焼き素焼きした後、たれをかけて焼く調理法です。たれを繰り返しかけて焼くことでよく味が付き、照りも出ます。
つけ焼きたれの中に浸してから焼く調理法です。
みそ焼き素焼きにしてから味噌や調味した味噌をつけて焼く調理法です。表面を少し焦がすと香ばしくなります。
ゆでる熱湯から葉菜類や果菜類などは繊維が荒く火の通りが早いので、鮮やかな色と歯ごたえを残すために、たっぷりのお湯で短時間でゆでるようにします。
水からいも類や根菜類は繊維が細かく火の通りが悪いため、お湯からゆでると中まで火が通る前に表面が崩れてしまいます。水からゆでることで、食材に均一に火を通すことができます。
炒める強火でサッと加熱する調理法です。高温で短時間加熱するので、栄養素の損失が少ないのが特徴です。
揚げる素揚げ素材に衣をつけずに揚げます。下ごしらえに用いられることが多い調理法です。
から揚げ素材に小麦粉や片栗粉などの粉をつけて揚げる調理法です。
衣揚げパン粉や天ぷら衣、あられなどの衣をつけて揚げる調理法です。
煮る食材を調味液の中で加熱する調理法です。料理の種類によって、調味液の味や濃さ、煮汁の量などは調整します。
和えるおひたし主に葉野菜などを、だしで割ったしょうゆで和えます。
ごま和え炒ったゴマにしょうゆやみそ、砂糖、だしなどの調味料を加えた和え衣で和えます。
白和え水を絞った豆腐に白ゴマと調味料を加えた和え衣で和えます。
おろし和え水気をきった大根おろしに調味料を加えた和え衣で和えます。別名を「みぞれ和え」ともいいます。
蒸す高温の蒸気で食品を加熱する調理法です。

食材の分類

大きく分けて主菜になる食材と、副菜になる食材に分けられます。肉や魚は主食になる食材です。その他の野菜、いも、きのこ、海藻、豆・豆製品、卵などは副菜になることが多い食材です。

味付けの分類

一般的な惣菜の味付けの種類は、塩味、醤油味、味噌味、トマト味、ホワイトソース味、カレー味などが揚げられます。これらに甘味や酸味、スパイスやハーブを加えたり、油やだしの種類を変えたりすることで、味のバリエーションは広がります。さらにオイスターソースやナンプラーといった特有の香りや味を持った調味料を使うことで、特徴的な味付けをすることもできます。

宅配の惣菜は、もちろんそのままでおいしく味付けされていますが、スパイスやハーブを少量加えることで、塩分を増やさずに味のアレンジを楽しむこともできます。

ハウス食品のウェブサイト、スパイスオブライフです。スパイスについて詳しく説明されています。ご参照ください。
https://www.h-spice.jp/

加工方法の分類

昭和の時代から、商店街のお肉屋さんやお豆腐屋さんなどでは惣菜が売られていました。現在デパートの地下食品売り場では惣菜を量り売りしているお店が多くありますが、これは昭和の商店街から現在まで続いている販売方法です。持ち帰ってすぐに食べることができ、欲しい量が買えるので、食べる人数に合わせて過不足なく買うことができます。

コンビニやスーパーなどでは、お弁当や惣菜は1食分ずつ、または一定量入ってディスポーザブル容器に詰めて販売されています。こちらも基本的には購入後、数時間内に食べることが前提の販売方法です。

昭和30~40年代には、カレーやハンバーグ、煮豆などの惣菜がレトルトパックで販売され始めました。その後、レトルトパウチの素材や原料の加工技術、製法の技術革新などにより品質は向上し、煮物や焼き魚、和え物など、いろいろな惣菜がレトルトパックで販売されています。湯せんまたは電子レンジで温めるだけで食べることができ、常温や冷蔵などで日持ちがするため、常備菜の代わりに買い置きしておくこともできます。

冷凍の惣菜も近年非常に種類が増えています。コロッケや唐揚げなどの揚げ物でも電子レンジ調理が可能になっており、調理が苦手な人や子供、高齢者でも簡単に温めて食べることができます。

さらに長期間の日持ちを考えたときには、缶詰の惣菜もあります。賞味期限は年単位と長く、缶を開けてすぐに食べられるので、非常時の備蓄食としても役立ちます。

惣菜活用法とは?

宅配の惣菜を常備しておくことで、日常の食事が見た目やボリューム、栄養面でも、手間をかけずにワンランクアップすることができます。そこで大切なのが惣菜の選び方です。ちょっとしたコツを知っておけば、宅配の惣菜を使って栄養バランスを整えることができます。

献立の基本は一汁三菜

一汁三菜は、主食である「ごはん」と、みそ汁に代表される「汁物」、そして3つの「惣菜」を組み合わせた献立の形式です。

・主食:エネルギー源となる炭水化物を補給します。和食の場合はお米が基本です。

・汁物:和食の場合はみそ汁が基本です。

・三菜:主菜が1品、副菜が2品の構成です。主食と汁物では足りない栄養素を補い、主食のごはんをおいしく食べるための惣菜です。

一汁三菜を使った栄養バランスの考え方

一汁三菜は基本的には和食の考え方ですが、洋食や中華などでも考え方は同じです。
まず三菜のうち、献立のメインとなる主菜を決めます。多くの場合、肉か魚の選択といえます。主菜が決まったら、主菜に合う副菜2品を考えますが、この時に、副菜は肉や魚以外の食材が使われている惣菜を選ぶようにしましょう。

さらに主菜とは異なる調理方法、異なる味付けの物を選ぶようにすると、献立のバランスが良くなります。汁物は、三菜の惣菜に使われていない食材を2~3種類以上入れた、具だくさんの汁物にできれば理想的です。

最後に主食を決めましょう。主菜に合わせてごはん、パン、めんなどを選びます。主食で注意したいのは、種類よりもその量です。エネルギー(カロリー)の量は主食量で調節します。宅配の惣菜の場合、多くはそれぞれの栄養成分が表示されていますので、三菜の合計エネルギーに応じて、主食量を調節することができます。ごはんに玄米や麦、雑穀などを少量混ぜたり、パンやめん類も全粒粉を使ったものにすることで、主食からも食物繊維などの栄養素が摂取でき、さらに理想的な献立になります。

一汁三菜の三菜を、バランスを考えながら毎日調理するのは、料理が得意な人であってもなかなか大変な仕事です。レトルトパックや冷凍の宅配の惣菜を常備しておくことで、忙しいとき、時間がないときにも一汁三菜の献立を手軽に整えることができます。例えば主食と具だくさんの汁物だけを手作りし、あとは宅配の惣菜を選んでお皿に盛り付けるだけでも、栄養バランスの良い献立にできるのです。

疾病などにより、医師から食事の内容について指示を受けている場合は、上記の方法に当てはまらないことがあります。かかりつけの医師や管理栄養士の指導に従って、食事を整えましょう。

栄養バランスが整ったお弁当タイプ

宅配の惣菜では、1食分がお弁当形式に詰められているものがあります。それらは、栄養士や管理栄養士が献立を考えているものも多く、栄養のバランスがしっかりと整えられています。さらにエネルギーが調整されているものや、塩分、たんぱく質などが計算されているものなどは、食事に制限がある場合にも安心して食べることができます。体調管理のためにも、定期的に利用することをお勧めします。

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宅配惣菜のまとめ

毎日手づくりの惣菜を用意できることは理想的かもしれませんが、忙しい毎日の中で、食事作りが負担になってしまうのは避けたいものです。宅配の惣菜が常備されていることで毎日の食事が整うだけではなく、気持ちにも余裕が持てます。自分のニーズやこだわりに合った宅配の惣菜を選んで、上手に利用しましょう。

この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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