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カビが生える原因や対策の方法とは?病気の原因にもなる!?

作成日:2021年9月12日

カビが生える原因や対策の方法とは?病気の原因にもなる!?

気温と湿度が上昇すると増えてくるカビ。完全に除去するのは難しいですが、そのままにしておくと健康に害を及ぼすこともあります。カビが生える原因や掃除の方法などについて解説します。

カビが生える原因について

カビは真菌という菌類のうちの糸状菌に属しており、キノコや酵母の仲間です。糸状菌は身体が糸状の菌糸からなり、その種類は8万種以上も確認されています。カビは2~10マイクロメートルと目に見えない程小さいため、空気中や土壌など様々な場所に広く生息しています。カビは植物でいう種となる胞子を放出します。この胞子は空気中を漂い、あらゆるものにくっつくことができるのです。胞子が定着して菌糸を伸ばし、目に見える大きさまで増殖したものが、普段私たちが目にする「カビ」になります。

胞子が定着する条件は「温度」「湿度」「栄養」の3つです。胞子が定着し、カビが増殖する最適温度は25℃で、湿度は約80%以上です。カビは水分が無ければ定着できません。また、皮脂や埃、食べこぼしなど主にたんぱく質や炭水化物、油脂などの有機物を栄養にして増殖します。

生活の中でよく見かけるカビの種類

・黒カビ

黒カビは空気中に多く浮遊しているため発生しやすいカビです。

・青カビ

お菓子やパンなどに発生しやすく、黒カビ同様空気中に多く浮遊しています。

・白カビ

建材や食品などの至る所に発生しやすいカビです。

・赤カビ

植物を枯らしたり腐らせたりする植物病原菌の1つです。野菜やご飯、パンなどに発生することもあります。人体に影響があるため、見つけたら直ちに廃棄しましょう。

・緑カビ

ツチアオカビと呼ばれており、湿気の多い場所にある畳の裏や木材に発生しやすいカビです。木材に発生すると劣化や腐敗のおそれがあります。

・黄カビ

黄カビは乾燥した場所を好みます。ガラスやフィルム、カメラのレンズ、食品にも発生することがあります。

カビが引き起こす病気とは?

真菌の中には発酵食品を作るのに欠かせない麹も含まれており、日本人の食卓には欠かせない存在ですが、中には病気の原因となる種類の真菌もいます。
「アスペルギルス・フミガーツス」という種類のカビの胞子を吸い込むことで肺や気管支に異常をきたすおそれがあります。主な症状は咳や痰、胸の痛み、呼吸困難などです。鼻や耳にカビの胞子が入って炎症を起こすこともあります。

また、穀類や豆類などの食品で繁殖するカビは、「アフラトキシン」というカビ毒を生み出します。このカビは蚕を全滅させるほどの被害をもたらしてきました。
浴室や台所などによくみられる黒いカビは「エクソフィアラ」という黒色真菌であり、皮膚に膿が溜まる膿瘍や、潰瘍を引き起こします。また、肝臓や脳にも膿瘍を形成し、脳がダメージを受けることで死亡した例もあります。

身体に害を及ぼすカビは排水溝など目に見える場所だけではなく、エアコンや加湿器の内部などで繁殖し、室内に胞子をまき散らす可能性があります。また、人間の角膜に感染すると痛みや充血を起こす「フザリウム・ベルチシリオイデス」というカビは、パソコンやテレビの裏側など静電気が発生する場所で増殖するため、電気製品の周囲も丁寧に清掃しましょう。

さらに、カビは室内だけでなく、屋外でも注意する必要があります。自然界に広く分布している「クリプトコッカス」というカビは、鳩のフンに多く存在しています。健康な人が感染することはほとんどありませんが、免疫力が落ちている人は肺や脳に病気を引き起こす可能性があります。

植物や材木には「スポロトリックス・シェンキー」というカビが存在しており、皮膚の傷口から侵入して炎症を起こしたり、極まれに肺や脳などに害を及ぼす危険があります。そのため、庭の手入れをする時などは手袋や長ズボンの着用など熱中症に気を付けながら肌を守るようにしましょう。

カビの原因菌は私たちの身体にも存在しています。「カンジダ・アルビカンス」という真菌は、口や消化管、皮膚などに常在しています。通常は身体に害はありませんが、免疫力が低下したり、抗生物質を使用すると口や膣、皮膚の表面にかゆみや痛みが生じることがあります。

カビを予防する方法とは?

・浴室や窓のサッシなどの水滴は除去する

カビの定着には水分が必要であるため、入浴後には浴室の水滴を拭き取り、換気扇を回して乾燥させることでカビの発生を防ぐことができます。また、冬は窓に結露がつきますが、そのままにしておくと暖かくなってきてからカビが発生する原因となります。窓のサッシはガラスだけでなく金属の部分に付着した水滴もしっかり拭き取るようにしましょう。あらかじめ結露予防をしておくのも効果的です。

・晴天の日には室内の換気をする

室内の湿度を下げるために換気をするようにしましょう。屋外の湿度が低い時には押し入れの中の換気をすることもカビの発生予防には効果的です。風が弱い日は、押し入れを背にして扇風機を使うことで、押し入れの奥の空気も循環させることができます。

・押し入れ、クローゼットは詰め込み過ぎない

湿気が籠ってしまうため、クローゼットはゆとりを持って収納しましょう。押し入れの下段は床と布団などが密着しないようすのこなどで底を上げるようにしましょう。また、定期的にエタノール水で拭き掃除をするのも効果的です。

・除湿剤を活用して湿気を取る

クローゼットは四隅に除湿剤を置くようにします。下駄箱は下の段、もしくは四隅に除湿剤を置き、一度履いた靴は一晩玄関に出したままにしておいてから、靴用の除湿剤を入れて収納するとカビ予防に効果的です。

・家具は壁から10cm以上離して設置する

家具の裏側は湿気が溜まりやすいため、壁から離して設置するようにしましょう。

カビが生えてしまったらどうする?

カビの掃除をする時は吸い込んだり皮膚につかないように必ずマスクとゴム手袋を装着しましょう。目を守るためには眼鏡も効果的です。また、必ず換気をしながら掃除を行いましょう。
カビの範囲が少しだけであれば、住宅用の中性洗剤を使うと簡単に掃除をすることができます。まず、乾いた雑巾やティッシュなどで力を入れずにカビを拭き取ります。次に、カビに中性洗剤を垂らし、時間を置いてカビに浸透させます。その後水を含ませた雑巾や歯ブラシを使ってカビを除去します。この時、強く擦ってしまうと、目に見えない小さな傷がつき、そこから余計にカビが侵入しやすくなってしまいます。

頑固なカビには塩素系漂白剤を使います。塩素系漂白剤のスプレーはカビに直接吹きかけないようにします。スプレーの勢いで空気中にカビの胞子がまき散らされ、カビが広がる可能性があるためです。不要になった衣類や布、キッチンペーパーなどにカビ取り剤を吹き付け、カビ部分を覆うようにして使うことで、胞子の拡散を防ぐことができます。塩素系漂白剤の放置時間はパッケージなどに記載している時間を守りましょう。時間が経ったら、拭き取るか洗い流し、乾いた雑巾で乾拭きします。

住宅用の中性洗剤と漂白剤を使用せずにカビを除去するためには、掃除用の重曹を使います。

重曹は弱アルカリ性であり、カビに含まれているタンパク質などを分解する力を持っています。重曹は、容器の中に重曹3に対して水が1となるように入れ、棒でしっかりかき混ぜてペースト状にしてから使います。他の掃除方法と同様に乾いた雑巾やティッシュなどで力を入れずにカビを拭き取ります。次に、カビを覆うようにして重曹を塗ります。可能であればその上にラップを覆いかぶせて時間を置きます。時間が経ったら、雑巾や歯ブラシなどでカビを除去します。一度で落としきれない場合には再度重曹を塗り、同じ手順を繰り返します。カビが落ちたら、硬く絞った雑巾で拭き取り、乾燥させます。

カビを除去したら、エタノール水(もしくはアルコールスプレー)を吹きかけて乾燥することでカビの発生を予防できます。フローリングにエタノール水がかかってしまうとワックスと反応して白くなってしまうため、注意しましょう。また、カビの掃除に使った雑巾などは、ビニール袋に入れ、カビの胞子が飛び散らないよう密閉して捨てます。

カビの原因や対策についてのまとめ

カビは発生してから対策を行うより、できるだけカビが生えないよう予防することが重要です。私たちの身の回りにカビが多く存在しており、免疫力が下がった時に身体に害を及ぼす可能性があります。カビが生えない環境を作りと並行して、健康を守るために身体の免疫力も高めていきましょう。

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この記事の作成者:A.N(看護師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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