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甲状腺ホルモンが活性化!?温泉の泉質による効能の違いとは?

作成日:2021年10月23日

甲状腺ホルモンが活性化!?温泉の泉質による効能の違いとは?

日本人は世界一お風呂が好きな民族と言われており、現在では全国に2983か所の温泉地があります。温泉は含有成分や温熱効果、周辺の気候などから様々な適応症があり、医学的にも効能が認められているのです。ここでは温泉の泉質による特徴や効能(適応症)の違いなどについて解説します。

温泉はなぜ身体に良いの?

温泉が身体に良い理由は2つあります。1つは、物理的作用です。温かい湯につかることで、お湯の温度や水圧により、血液の流れが良くなって痛みが軽減されたり、むくみが解消されたりする効果があります。また、新陳代謝が活発になるほか、浮力作用により水中では筋肉や関節への負担が軽減されます。

2つ目は化学物質による作用です。温泉に含まれる化学物質が皮膚から吸収されて身体に様々な影響を及ぼし、殺菌効果など様々な効能があることが医学的に認められています。
また、化学物質が肌につくことによって身体が冷めにくくなったり、免疫機能が向上したりすることが分かっています。温泉に入ると気持ちがリラックスすることから自律神経のバランスの改善にも役立ち、ストレスや不眠の改善にも効果があります。

温泉の泉質と特徴について

・単純温泉

【特徴】
温泉の成分が一定量以下の泉質を単純温泉といいます。成分が薄いため低刺激で肌ざわりが柔らかいという特徴があります。このうちpHが8.5以上のものは「アルカリ性単純温泉」と呼ばれます。

【適応症】
浴用:自律神経不安定症、不眠症、うつ状態

【代表的な温泉】
都幾川温泉(埼玉)、下呂温泉(岐阜)、鹿教湯温泉(長野)、石和温泉(山梨)、宇奈月温泉(富山)、道後温泉(愛知)、湯布院温泉(大分)

・塩化物泉

【特徴】
温泉の中に塩分を含む、日本では比較的多い泉質です。温泉に含まれる塩分以外の成分の違いによって、ナトリウム塩化物泉、カルシウム塩化物泉、マグネシウム塩化物泉などに分類されます。皮膚に付着した塩分が汗の蒸発を抑えるため、湯冷めしにくいという特徴があります。また、女性ホルモンの働きを促進する効果や、塩分による高い殺菌効果があります。

【適応症】
浴用:切り傷、やけど、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
飲用:萎縮性胃炎、便秘

【代表的な温泉】
不老不死温泉(青森)、夏油温泉(岩手)、肘折温泉(山形)、熱海温泉(静岡)、片山津温泉(石川)、和倉温泉(石川)、城崎温泉(兵庫)、白浜温泉(和歌山)、指宿温泉(和歌山)

・炭酸水素塩泉

【特徴】
炭酸水素を多く含む泉質で、ほとんどがアルカリ性の泉質を持ちます。アルカリ性の温泉には美肌効果があり、「美人の湯」の代名詞を持ちます。温泉に含まれる炭酸水素以外の成分の違いにより、ナトリウム炭酸水素塩泉、カルシウム炭酸水素塩泉、マグネシウム炭酸水素塩泉などに分類されます。皮脂が落ちるため湯上がりに清涼感が得られるのが特徴です。

【適応症】
浴用:切り傷、やけど、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症
飲用:胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、糖尿病、痛風

【代表的な温泉】
支笏湖温泉(北海道)、東鳴子温泉(宮城)、星野温泉(長野)、小川温泉(長野)、白峰温泉(石川)龍神温泉(和歌山)川湯温泉(和歌山)、嬉野温泉(佐賀)、別府温泉(大分)妙見温泉(鹿児島)

・硫酸塩泉

【特徴】
温泉に硫酸を多く含む泉質で、硫酸以外の成分の違いにより、ナトリウム硫酸塩泉、カルシウム硫酸塩泉、マグネシウム硫酸塩泉などに分類されます。硫酸には血管を広げる働きがあるため脳卒中の発生リスクを下げるという効果があります。

【適応症】
浴用:切り傷、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症、うつ症状
飲用:胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘

【代表的な温泉】
蔦温泉(青森)、遠苅田温泉(宮城)、赤倉温泉(新潟)、法師温泉(群馬)、天城湯ヶ島温泉(静岡)など

・二酸化炭素泉

【特徴】
温泉の中に遊離炭酸を多く含む泉質で、入浴すると全身に炭酸の泡が付着して爽快感があります。日本では比較的少ない泉質です。湯温が高いと炭酸が抜けやすくなるため、低温であることが多いです。肌に付着した炭酸ガスは皮膚の内側へ吸収され、毛細血管を拡張するため血液の循環を良くする作用があります。

【適応症】
浴用:切り傷、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症
飲用:胃腸機能低下、便秘

【代表的な温泉】
みちのく温泉(青森)、玉川温泉(秋田)大塩温泉(福島)、中子沢温泉(新潟)、増富温泉(山梨)、湯屋温泉(岐阜)、吉川温泉(兵庫)、長湯温泉(大分)

・含鉄泉

【特徴】
温泉の中に鉄が多く含まれている泉質で、湧出した温泉が空気に触れると鉄が酸化するため、茶褐色や赤褐色であることが多いです。温泉によっては錆のようなにおいがすることもあります。含鉄泉は保温効果が高く、リウマチ性疾患や更年期障害などにも効果があります。飲用できる温泉では、貧血の改善効果が期待できます。

【適応症】
浴用:リウマチ性疾患、更年期障害、慢性湿疹、苔癬
飲用:鉄欠乏性貧血症

【代表的な温泉】
鳴子温泉(宮城)、火打崎温泉(山形)、加賀井温泉(長野)、長良川温泉(岐阜)、有馬温泉(兵庫)、雲仙温泉(長崎)、鉄輪温泉(大分)、塚原温泉(大分)

・酸性泉

【特徴】
温泉の中に水素を多く含む泉質で、pHが低く酸性であることが特徴です。pHが2~4のものは「酸性泉」、pHが2以下のものは「強酸性泉」と呼ばれています。他の泉質よりも刺激が強く、肌が弱い方、高齢者や子どもは注意が必要です。日本各地にある泉質で、殺菌効果があります。

【適応症】
浴用:アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、糖尿病、表皮化膿症

【代表的な温泉】
酸ヶ湯温泉(青森)、玉川温泉(秋田)、後生掛温泉(秋田)、須川温泉(岩手)、蔵王温泉(山形)、岳温泉(福島)、草津温泉(群馬)、万座温泉(群馬)、明礬温泉(大分)

・含ヨウ素泉

【特徴】
温泉の中にヨウ素が含まれており、高い抗菌作用があります。非火山性の温泉に多く、お湯の色は黄色や茶褐色です。飲用することで甲状腺ホルモンが活性化し、代謝が高まったり、内臓の働きが活発になったりする作用があります。

【適応症】
飲用:高コレステロール血症

【代表的な温泉】
新屋温泉(秋田)、大潟温泉(秋田)、大手町温泉(東京)、青堀温泉(千葉)、白子温泉(千葉)、聖龍温泉(新潟)、西方の湯(新潟)

・硫黄泉

【特徴】
温泉の中に硫黄を多く含んでおり、含まれている成分によって、「単純硫黄泉」と「硫化水素泉」に大きく分けられます。日本では比較的多い泉質で、たまごの腐敗臭に似た独特のにおいがします。お湯が空気に触れると酸化するため白や黄色に変色します。硫黄泉は殺菌効果や毛細血管を拡張する効果があります。

【適応症】
浴用:アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症
飲用:糖尿病、高コレステロール血症

【代表的な温泉】
登別温泉(北海道)、鶴の湯温泉(秋田)、高湯温泉(福島)、日光湯元温泉(栃木)、万座温泉(群馬)、小涌谷温泉(神奈川)、白骨温泉(長野)、熊野湯温泉(長野)、昼神温泉(長野)、「吹上温泉(鹿児島)

・放射能泉

【特徴】
温泉の中に微量の方巣阿世物質(主にラドン)を含んでいる泉質です。ごく微量の放射能であり、免疫力を上げたり痛風に効いたりなど、人体に良い影響を与えることから「万病の湯」と呼ばれています。

【適応症】
浴用:痛風、関節リウマチ、強直性脊椎炎など

【代表的な温泉】
村杉温泉(新潟)栃尾又温泉(新潟)、増富ラジウム温泉(山梨)、恵那ラジウム温泉(岐阜)。太山寺温泉(兵庫)三朝温泉(鳥取)

温泉の浴用、飲用で注意したいこと

・食事の直前、直後、飲酒後の入浴は避けましょう。

・持病によって禁忌となる泉質もあります。自己判断で入浴しないようにしましょう。

・肌への刺激が強い酸性泉などの泉質の場合は、湯船から上がった後に身体に付着したお湯をシャワーで必ず洗い流しましょう。温泉の成分が身体に付着したままだと、肌が荒れる可能性があります。また、肌が乾燥しやすくなるため、湯上がりに保湿するようにしましょう。

・飲用が許可されていない温泉を飲むは絶対にやめましょう。飲み過ぎると身体に害を及ぼす可能性があるため、適量を守りましょう。

温泉の泉質についてのまとめ

日本人の温泉好きはDNAに刻まれていると言っても過言ではありません。日本の温泉の歴史は古く、温泉地の数は世界一を誇ります。温泉の効能は医学的にも証明されており、腰や関節の痛み、ストレスや不眠の改善など、疲れた身体を癒す効果があります。泉質ごとの適応症を知って上手に温泉を活用しましょう。

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この記事の作成者:A.N(看護師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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