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秋に注意!ダニアレルギーについて

作成日:2021年11月23日

秋に注意!ダニアレルギーについて

ダニは暖かく湿った環境を好むため、梅雨から夏にかけて最も増殖します。ダニによるアレルギーは生きたダニではなくダニの死骸や糞が原因となるため、ダニアレルギーは秋に多くなる傾向にあります。ここでは、ダニアレルギーの治療法や予防法などについて解説します!

ダニアレルギーについて

ダニアレルギーとは、ダニの死骸や糞が原因で起こるアレルギーです。ダニの死骸や糞は、ハウスダストにも含まれています。アレルギーの原因物質はダニの糞に含まれるたんぱく質です。ダニは死ぬと乾燥して粉々になります。そのため死骸や糞は生きたダニに比べると非常に小さく、空気中に浮遊しやすいことから、呼吸によって体内に入り込み、アレルギー症状を引き起こします。

ダニアレルギーの原因は主にヒョウヒダニと言われるダニの仲間で、コナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニの2種類が多いです。これらのダニはマダニと違って人を咬むことはなく、動物のフケや花粉、カビ、植物の繊維などを栄養源としています。世界中に広く分類していることから、ダニのいない家はいないと言われているほどです。ダニのメスは毎日数個の卵を産みます。卵から成虫になるまでは3週間程で、寿命はおよそ100日程度です。

ダニは温度25℃以上、湿度60%以上の環境で繁殖しやすく、現代の気密性の高い住宅は人間だけでなくダニにとっても住みやすい環境となっています。夏に増えたダニが、9月に気温や湿度が下がることで大量に死ぬため、秋にダニアレルギーが多くなると言われています。

ダニアレルギーの症状

・アレルギー性鼻炎
くしゃみ、鼻水、鼻づまり等
・気管支喘息
咳、呼吸困難等
・アレルギー性結膜炎
充血、かゆみ等
・アトピー性皮膚炎
かゆみ、湿疹等

スギ花粉の粒子は30~40μmですが、ダニの死骸や糞は10~40μm、欠片となると1~2μmと非常に小さいため、花粉よりも身体の奥に入り込みやすく、咳が出やすいという特徴があります。

ダニアレルギーの診断は?

ダニアレルギーと思われる症状がある場合、血液検査で調べることができます。しかし、血液検査の結果は必ず的中するわけではないため、検査で陰性であってもダニアレルギーの疑いがある時はダニエキスを皮膚に接触させるテストを行い、検査を行います。ダニアレルギーを疑う症状があり、アレルギー検査が陽性であれば診断がつきます。

ダニアレルギーの治療法とは?

ダニに関わらず花粉や食物などすべてのアレルギーに共通する治療は抗原(アレルゲン)を回避することです。ダニアレルゲンの場合はダニをできるだけ排除するようこまめな掃除が必要になります。

症状に対しては目薬や飲み薬、点鼻薬など薬物治療を行います。また、鼻炎に対して薬による効果が無い場合や何らかの事情で薬を服用できない場合などはレーザー治療が行われることもあります。レーザー治療は、レーザーの熱で鼻の粘膜を焼いて、アレルギー反応を起こす受容体や鼻水を分泌する鼻腺の数、またくしゃみを起こす神経などを減少させることで、アレルギー症状を抑える治療法です。

鼻炎や気管支喘息の根治を目的とするには、アレルゲン免疫療法といって、アレルギーの原因物質を少しずつ体内に取り入れることで根本的な体質改善が期待できる治療方法です。治療期間は3年以上が推奨されていますが、約70~80%の患者に効果があり、そのうち20%は症状が出なくなったと報告されています。

アレルゲン免疫療法には皮下に注射をする皮下免疫療法と、舌の裏から治療薬を吸収させる舌下免疫療法があります。以前は皮下免疫療法が主流でしたが、頻回の通院が必要であることや高度なアレルギー反応の報告もあることから、現在は自宅で治療可能かつ効果と安全性が安定している舌下免疫療法が主流となっています。

ダニアレルギーの予防方法とは?

・ダニが繁殖しやすい場所、物は念入りに掃除をする
絨毯や布製のソファー、クッション、ぬいぐるみなどはダニの温床となるため、できるだけ減らすかこまめな掃除が必要です。特にソファーの背もたれと座面のつなぎ目や絨毯の裏側など、ダニが繁殖しやすい場所は清潔に保つようにしましょう。

フローリングや家具は粉塵が空気中に巻き上がるのを防ぐために水拭きをします。畳や絨毯などは1㎡あたり30秒かけて掃除機で吸い込むことが推奨されています。畳の場合は、目に沿って掃除機をかけます。また、畳は年に一度以上は天日干しをするようにしましょう。

ダニが最も多いのは寝具です。生きたダニは50℃以上の温度で死滅するため、寝具の天日干しにはダニの繁殖を抑制する効果はあってダニを殺すことはほとんどできません。そのため、定期的な丸洗いや、布団乾燥機の使用がおすすめです。ダニを死滅させたら、残ったダニの死骸や糞は掃除機で吸い取る必要があります。

羽毛布団など自宅で洗えないものはクリーニングを利用しましょう。マットレスは定期的に片側を上げておき、底面に湿度が籠らないようにしましょう。カーテンは厚手のものはハウスダストが付着しやすいため、抗アレルゲンカーテンを使用し、時々洗濯をしましょう。

・室内に植木鉢を置かない。
土の水気が飛び、湿気が生まれるため室内に植木鉢は置かないようにしましょう。

・押し入れ、クローゼットには詰め込み過ぎない
また、押し入れやクローゼットは湿気が籠りやすく、ダニが繁殖しやすい環境です。湿気が籠らないようゆとりを持って収納しましょう。また、湿気対策に四隅に除湿剤を置くと良いでしょう。

・家具、寝具などは壁や床と密着させない。
家具の裏側は湿気が溜まりやすいため、家具は壁から10cm以上離して設置するようにしましょう。また、布団は毎日上げて、マットレスは床に直置きせず、すのこの上に敷くと湿気が籠るのを防ぐことができます。畳と絨毯が密着することも避ける必要があり、できるだけ絨毯は敷かないか、間に防虫・防湿シートを挟むなどの工夫が必要です。

・天気の良い日は窓を開けて換気する。
室内の湿度を下げるために換気をするようにしましょう。屋外の湿度が低い時には押し入れの中の換気をすることもカビの発生予防には効果的です。風が弱い日は、押し入れを背にして扇風機を使うことで、押し入れの奥の空気も循環させることができます。

・空気清浄機を使う。
ハウスダストを取り除き空気を綺麗にしてくれるため、アレルギーの予防や症状を軽減する効果が期待できます。フィルターの掃除はこまめに行いましょう。

・布団は就寝1~2時間前に敷く。
布団の上げ下ろしの動作でもダニの粉塵は空気中を浮遊します。そのため、布団を敷いてから就寝前までの時間に換気や空気清浄機で空気を綺麗にしておくと、就寝時にアレルギー症状が出にくくなります。布団の上げ下ろしの動作同様に、子どもが布団の上を走りまわってもダニの粉塵が舞ってしまうため、注意しましょう。

・保存食品は冷蔵、もしくは密閉して保管する。
コナダニという食品に寄って来るダニは、かつお節や小麦粉、味噌、チーズ、チョコレートなど様々な食品から見つかっています。気付かずにダニアレルギーの人が口にしてしまうと、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあるため、食品を保存するときは、冷蔵庫で保管するか、密閉するようにしましょう。

「おひさまのにおい」はダニの死骸のにおい?

布団を干したあと特有のにおいにはリラックス効果があり、より眠りやすい脳波を作り出すと言われています。しかし、そのにおいはダニの死骸のにおいだと聞いたことはありませんか?その真偽を大手化粧品企業の会社が研究で明らかにしています。実験では、ダニが存在しない環境でも「おひさまのにおい」が確認されており、ダニの死骸のにおいではないことが分かりました。

また、おひさまのにおいは布団の繊維や布団に残った皮脂や洗剤などの成分が太陽光によって分解されて発生するにおいだということが明らかになっています。

『ダニアレルギー』まとめ

ダニアレルギーはダニの死骸や糞が原因であるため、ダニが増殖する夏よりも秋に多くなります。時期的に秋の花粉症と間違えやすいですが、1年中症状が出る可能性もあり、中には深刻化する場合もあります。ダニを繁殖させない環境作りとともに、身体の免疫力を高めていきましょう。

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この記事の作成者:A.N(看護師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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