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インフルエンザはなぜ毎年流行するのか?

作成日:2021年11月23日

インフルエンザはなぜ毎年流行するのか?

インフルエンザウイルスは非常に強い感染力を持ち、日本では毎年約1千万人もの人が感染しています。しかし、昨年インフルエンザウイルスに感染した人は少数であるため、社会全体の集団免疫が形成されておらず、海外からウイルスを持ち込まれてしまうとパンデミックを起こす可能性があると危惧されています。インフルエンザの流行に備え、予防や重症化を防ぐための正しい知識を身につけましょう!

インフルエンザとは?

インフルエンザはインフルエンザウイルスが感染することで起こる感染症です。インフルエンザウイルスは元々渡り鳥の腸内で増えるウイルスでした。しかし、変異を繰り返した結果、アヒルや豚、そして人間へと宿主を変えるようになりました。インフルエンザは1~3日間の潜伏期間を経て、38℃以上の高熱や全身症状が急激に出ることで発症します。そして、少し遅れて喉の痛みや咳、鼻水などの症状が出るのが一般的です。

主に人に流行するインフルエンザウイルスはA型とB型です。A型は人のほか、豚や馬などの哺乳類や鳥類に感染して変異しやすいという特徴があります。そのため、今までに獲得した免疫が機能しにくく、ワクチンの予測も立てにくいと言われています。
B型の流行はA型より遅く、2~3月頃にピークを迎えます。基本的に症状に違いはありませんが、B型はA型よりも変異のスピードは緩やかという特徴があります。

なぜ毎年流行するの?

冬は空気が乾燥するため、気道粘膜の防御機能が低下しウイルスにとっては人間に感染しやすい条件となります。北半球と南半球では反対の時期に冬が来ます。そのため、インフルエンザウイルスは1年を通して地球規模で2回流行しているのです。

しかも、インフルエンザウイルスには次々と変異する、という特徴があります。そのため毎シーズン違う型のインフルエンザウイルスが出現し、過去にインフルエンザにかかったことがある人でも新しい型のインフルエンザウイルスに対しては免疫ができていないことから翌年も感染する、という事が起こります。

さらに、インフルエンザワクチンはその年にこの型が流行するだろう、という予測のもとで作られています。よって予測通りのインフルエンザの型でなければワクチンを打ってもインフルエンザにかかる可能性は大いにあります。ただし型が違うからといって全く効果がないわけではなくワクチンの有効性は約50~60%と報告されていることから、予測が外れてもそれなりの効果は期待できます。

インフルエンザが毎年流行するもう1つのカギは感染経路です。インフルエンザは感染者が触れたドアや手すりなどを介する接触感染、咳やくしゃみなどの飛沫を介した飛沫感染が主な感染経路です。インフルエンザウイルスは、1個のウイルスが24時間後には100万個以上に増殖してしまうほどウイルスが増殖するスピードが速く、個人差はありますが発症の1日前から発症後7日の約9日間は人から人へうつす可能性があります。よって短期間の間に爆発的に感染が拡がる程感染力が強く、人口密度の高い都市で流行が起こりやすい傾向があります。

インフルエンザの合併症とは?

インフルエンザに伴う重篤な合併症には、肺炎とインフルエンザ脳症があげられます。
特に高齢者ではインフルエンザをきっかけに肺炎を起こすことがあります。しかし、肺炎の原因菌は、肺炎球菌やクラミジア菌などインフルエンザウイルス以外の菌であることが明らかになっています。これは、インフルエンザウイルスによって、気道の表面の細胞がウイルスによって破壊され、肺炎球菌などの細菌が肺に侵入しやすくなることなどが原因と考えられています。

インフルエンザ脳症はインフルエンザウイルスの感染をきっかけに脳が腫れる病気です。脳にウイルスが侵入するのではなく、ウイルスと戦う免疫反応が激しくなりすぎることで血管や臓器が傷ついて発症すると考えられています。これにより、幻覚を見たり、突然走り出したりするなどの異常言動や意識障害、嘔吐、痙攣などの症状がみられます。主に5歳以下の乳幼児に多いですが、大人が発症する場合もあります。日本では毎年100~500人がインフルエンザ脳症にかかっており、約25%の確率で後遺症がみられたり、時には生命に関わったりすることもあります。

新型インフルエンザとは?

新型インフルエンザは、変異したインフルエンザウイルスのことであり、およそ10年から40年の周期で発生しています。季節性インフルエンザとは異なり、ほとんどの人間が免疫を持っていないため、感染が拡大しやすく、多くの人が感染すると考えられています。

現在では、H5N1型鳥インフルエンザウイルスが人から人へ感染するウイルスに変異する危険性が高いと専門家によって報告されています。2003年以降東南アジアを中心に、中東やアフリカの一部地域で報告されていますが、WHOの発表では2021年9月10日時点で発症者数863人中死亡者が456人と、致死率が50%以上となっています。新型インフルエンザがいつ発生するのかは予測困難ですが、政府は事前の準備としてワクチンや抗インフルエンザウイルス薬の備蓄など国民の生命を守るための対策を講じています。

インフルエンザの正しい予防方法

・流行前にワクチンを接種する。
日本感染症学会は2021-2022シーズンはインフルエンザワクチンの積極的な接種を推奨する提言を発表しました。この理由には、アジアの亜熱帯地域でインフルエンザの流行が確認されていることと、日本の集団免疫が低下している可能性の2点が挙げられます。昨年(2020年)はほとんどの国民が新型コロナウイルスの感染予防を徹底したことにより、インフルエンザウイルスに感染した人は少数でした。

そのため、社会全体の集団免疫が形成されていないことが考えられ、海外からウイルスを持ち込まれることによってパンデミックを起こす可能性があると言われています。
インフルエンザワクチンは重症化予防にそれなりの効果があると報告されており、重症化しやすく、特に以下に該当する接種の意義が大きい方は予防接種法に基づく定期の予防接種の対象となっています。

(1)65歳以上の方
(2)60~64歳で、心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があり身の回りの生活を極度に制限される方
(3)60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり日常生活がほとんど不可能な方

インフルエンザワクチンの効果と持続期間には個人差がありますが一般的には接種2週間頃から5か月間程度は効果が持続するとされています。日本ではインフルエンザは例年1月末~3月頃に流行のピークを迎えるため、12月中旬頃までにワクチン接種を終えるのが望ましいと考えられます。

・手洗い、消毒を行う。
帰宅時や調理の前後、食事前などこまめな手洗いを心がけ、手についたウイルスを洗い流しましょう。インフルエンザウイルスに新型コロナウイルス対策と同様にアルコール消毒も有効です。

・適度な湿度を保持する。
乾燥しやすい室内では、加湿器を使用し、適度な湿度(50~60%)程度を保つようにしましょう。

・外出時はマスクをする。
健康な人がマスクを着用してもウイルスの吸入を完全に予防できるわけではありませんが、喉や鼻の乾燥を防ぐ効果が期待できます。咳をしている人の場合は、ウイルスの拡散をある程度防ぐ効果があります。

・規則正しい生活をし、栄養バランス良く食べる。
睡眠不足は免疫力が低下する原因になります。十分な休養をとり、3食栄養バランスの良い食事を摂るようにしましょう。

・人混みへの外出を控える。
特に子どもや高齢者、妊婦、基礎疾患がある場合など重症化リスクが高い方は、インフルエンザの流行シーズンはなるべく人混みを避けるようにしましょう。

『インフルエンザ』まとめ

毎年流行するインフルエンザですが予防方法は世界的に大流行している新型コロナウイルスとほとんど変わりません。正しい知識を身に着け、ウイルスの脅威から身を守りましょう。免疫力を高めるためには栄養バランスの良い食事を摂ることが大切です。
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参考:厚生労働省 インフルエンザQ&A
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

この記事の作成者:A.N(看護師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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