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高齢者特有の便秘を予防するための介護食レシピ 

高齢者特有の便秘を予防するための介護食レシピ 

高齢になると胃腸の働きが鈍くなり、量を食べられなくなると共に便秘がちになる方がいらっしゃいます。便秘になるとおなかが重苦しく、更に食欲が落ちて食事がのどを通らなくなります。低栄養などを引き起こすこともあり、介護する方としても心配になりますね。今回は、高齢者に多い、食が細くなることでおこる便秘を解消するためにも選びたい食材や料理をご紹介します。

便秘の原因と高齢者

高齢者のみならず 日本人に多い慢性便秘とは?

年齢を問わず、日本人の5~6人に一人が悩まされているという「慢性便秘」。高齢者にも多いこの便秘には、大きく分けて下記のような二つのタイプがあります。
排便の回数が少なくなるタイプ

・2~3日に一回しか便が出ない。
・排便の回数が以前より減っている。

高齢者の場合は、年齢を重ねることにより、食事量が減るために、便の元になる食べ物の残りかすの量が減ります。そのため、便1回分の量が腸内に溜まるまでに時間がかかり、排便の回数が少なくなってしまいます。

排便そのものが難しくなるタイプ

・常にお腹に便が溜まっている感覚がある。
・すっきりとすべて排便した感じがなく、残便感がある。
・一日に何回も便意を催す。
・便が固くて出にくく、出ても量が少ない。
・力まないと排便できない。

高齢者に多いのは、排便そのものが難しくなる後者のタイプです。

前出のように1回分の便の量が溜まるまでの間に、先に溜まった便は、腸壁からどんどん水分が吸収され、硬くなっていきます。ただでさえ、加齢と共に肛門括約筋や腹筋の力が弱くなり、排便の際に力を込めることが難しくなっているところに便が固く出にくくなってしまうため、便秘が促進されてしまいます。

便秘に隠れる病と便秘薬

便秘薬や浣腸で排便を促すこともできますが、市販の薬は適量の判断が難しく、多すぎると下痢や腹痛を起こすこともあります。また、自然な排便のリズムがさらに乱れてしまったり、依存症になったりすることもありますので、使用の際には注意が必要です。

繰り返す便秘の陰には大腸がんや脳血管障害などの重篤な病気がかくれていることもありますので、便秘で悩んでおられる場合にはまずは医師に相談し、状態にあった便秘薬の処方や対症療法の指示を仰ぐことが賢明です。

慢性便秘を予防、改善するために

適度に体を動かして便秘解消

散歩やデイケア、デイサービスにでかけたり、自宅で軽い運動をこなしたりするなど体を適度に動かしておくと、空腹感を得られることができ、食が進むようになります。

すると、胃をはじめとする消化器系の内臓は、蠕動運動(胃腸の筋肉の動き)により、食べたものを次の臓器へと送りだすために活発に動くようになります。
その結果、便の量が増えると共に便秘解消へとつながることになりますね。

さらには、胃腸や体内の筋肉が上手に動かせるようになると、冷えも解消し、冷えからくる胃腸の働きの不調も和らぎます。体を動かすことの利点は多いですね。

便秘解消に特化した「排便体操」

体を動かす中でも、便秘解消を目的として考案された「排便体操」というものがあります。
排便のためには、お手洗いに良い姿勢で座るための筋肉、便を押しだすための筋肉など、意外に力が必要です。寝たきりの方にも無理なくこれらの筋肉を鍛える方法が、ユニチャーム株式会社様の排泄ケアナビに紹介されています。

臥位、座位、立位それぞれで行う体操が数種類ずつ詳しく紹介されていますので、かかりつけの医師や訪問介護士と相談のうえ、体調に一番合う体操を見極めてもらったうえで、お試しくださいね。
http://www.carenavi.jp/jissen/ben_care/taisou/validity.html

便秘解消、食べ物からできること

秋から冬にかけておいしい、便秘に良い食材

高齢者の便秘解消に有効な方法の一つに、「便の量」を増やす、というものがあります。
どうしてもたくさんの量の食事がとれなくなるため、便の体積そのものが小さくなってしまいますが、解消法としてホクホクとした野菜を摂取することがおすすめです。

便のかさを増やし、胃腸の冷えを解消する、秋から冬にかけておいしい食材として、下記のようなものがおすすめです。

便のかさを増やし、働きを高める食材 玄米 じゃがいも さつまいも かぼちゃさといも 
胃腸の冷えを解消し、腸の働きを高める食材 にんにく ニラ 山椒 シナモン 八角 こしょう 唐辛子 クローブ(丁子)

秋の炊き込み玄米ごはん

高齢者には食べにくい玄米ですが、東北地方には玄米を柔らかく、高齢者にも食べやすく炊き上げる、素晴らしい知恵があります。さつまいもやさといも、にんじんを加えて炊いた炊き込みご飯はしっかりと便のかさを増やしてくれると共に、体を温める働きがあります。

生姜も、生で食べる場合は体を冷やしますが、ごはんとして炊き込み、しっかりと加熱することで芯から体を温める働きを持ちます。

寒い季節になり、どうしても外に出ることが億劫になり、運動不足になったり、冷えやすくなったりもしますが、その分、食材から少しでも体を温めることができるとよいですね。

【材料】   2合分
玄米       2合
さといも     1個
さつまいも    中1個
ごぼう      10cmくらい
しょうが     1/2かけ
出汁(濃い目)  200cc
しょうゆ     大さじ1/2
みりん      小さじ1
氷        200g

【作り方】
1、玄米はすり合わせるようにしっかりと洗い、鍋に入れて1時間以上出汁につけておく。
2、さといも、さつまいもは好みのサイズの角切りに、ごぼうは細かいさいの目か笹がきにする。しょうがはみじん切りにする。
3、(1)にしょうゆ、みりんを入れ、ざっと混ぜる。上に(2)の野菜やしょうがを乗せ、蓋をして中弱火にかける。
4、(3)の水分がほぼなくなってきたら、氷を一度に入れて蓋をし、そのまま炊き上げる。
この炊き方は「びっくり炊き」と言い、加熱されている玄米に氷を入れ、急激に冷やすことで、硬い玄米の外皮を破裂させます。耐熱性ではないガラスのコップに急に熱いお茶を注ぎ、割れてしまうのと同じ原理ですね。

※咀嚼・嚥下に不安がある場合
(4)で加える氷の量を増やし、柔らかさを加減する。ごぼうは咀嚼力にあわせて省いてください。

さつまいもとかぼちゃのスパイシーカラメル風味

今回は大学芋を洋風に仕上げるイメージです。
さつまいも、かぼちゃ共にほくほくとして、便秘解消に向く食材です。シナモン、クローブともに体を温める食材で、カラメルの風味も引き立ちます。

また、バターをはじめとする油脂には、便が腸内を滑りやすくする効果があるといわれています。
普段味噌汁や焼きいも、ふかしいもなどで食べておられるさつまいもや煮物として食べるかぼちゃも、ちょっと甘くスパイシーに仕上げると目先が変わり、手を伸ばしていただけるとよいですね。

【材料】   2人分
さつまいも またはかぼちゃ 100g
砂糖          大さじ2
水           大さじ1
バター         大さじ1
シナモン・クローブ   2~3ふり
  パウダータイプ)
【作り方】
1、さつまいも、またはかぼちゃは必要に応じて皮をむき、キッチンペーパーにくるんで水をくぐらせ、ラップにくるんで柔らかくなるまで電子レンジで加熱する。(または蒸し器で蒸す)
2、フライパンに水、砂糖を入れて馴染ませてから弱火にかける。
3、茶色くなり、キャラメルの香りが立ってきたら火からおろし、一呼吸置いて冷ます。
4、バター、シナモン、クローブを加え全体をざっと混ぜてから(1)のさつまいも、またはかぼちゃを入れてからませる。
5、オーブンシートを敷くか薄くサラダオイルを塗った天板に広げて冷ます。

※咀嚼・嚥下に不安がある場合
さつまいも、またはかぼちゃは茹でてつぶし、必要に応じてペースト状、またはお汁粉にする。カラメルは仕上がったものに牛乳を加えて溶きのばし、ソースとしてかける。

じゃがいもと蕪のポタージュ

じゃがいもと蕪のポタージュ
便秘の解消には水分の摂取も大切です。高齢になるとのどの渇きを感じにくくなるため、「お茶」としてだけでなく、食事の際に汁物を取ることも大切です。

そんな汁物も、じゃがいもなどを使用してポタージュにすると、便秘解消を意識したメニューとして利用できますよ。今回はじゃがいもにプラスして、季節のおいしい蕪を使用した優しいポタージュに仕上げました。

蕪には、咳を鎮め、穏やかながら消化を助ける働きがあります。寒い季節ならではの香りもよいスープで、しっかりと温まるのもよいですね。なお、蕪の葉にはカルシウムや葉酸、ビタミンCなど多くの栄養素が含まれています。葉がきれいな場合は細かく切ってちりめんじゃこなどと炒めて青菜ふりかけに、また、葉も使用して緑色も美しいポタージュにするのもおすすめです。

【材料】   2人分
蕪      小さいもの   1個
じゃがいも  中くらいのもの 1個
ブイヨンスープ        300cc
(市販のスープのもとを規定量で薄めたもの)
豆乳または牛乳        100cc
バター            10g
塩・こしょう         適宜
クコの実など         適宜

【作り方】
1、蕪は皮が汚れていれば切り取り、角切りにする。じゃがいもは皮をむき、芽の部分を取り除いて角切りにする。
2、鍋を火にかけバターを溶かし、じゃがいも、ついで蕪を炒めてブイヨンスープを加え、柔らかくなるまで煮る。
3、角が煮溶ける程度になればミキサーにかける。
4、(3)を鍋に戻し、豆乳または牛乳で溶きのばして温め、塩・こしょうで味を整える。
5、器に盛り、吸い口にクコの実などを飾る。

※咀嚼・嚥下に不安がある場合
蕪のサイズやジャガイモとのバランスにより、サラサラとしたスープになることがあります。その際は水分を飛ばすか、市販のとろみ材を利用してとろみをつけてください。
クコの実は水で戻し、小さなすり鉢で擦って飾り付けてください。

栄養バランスを取ることも大切

便のかさを増やすことばかりを意識しすぎない

便のかさを増やし、適度な運動をこなして体を温める、便秘に大切な三原則です。しかし、かさを増やすことに一生懸命になりすぎていると、栄養バランスが崩れ、フレイルを引き起こしてしまうこともあり、却って便秘を促進する可能性もあります

日々の食事のバランスを整えるために、栄養バランスガイドや、「まごわ(は)やさしい」というバランスを整えるための標語などを参考に、毎日の食事のひとコマにホクホクとした食材をプラスしていくのも一つの方法です。

バランスを取るためにお弁当を活用して

毎日毎食、栄養バランスを整えてメニューを考え、食事の支度を整えることは意外に大変です。すべてを自分で用意しなければいけないと気負うと、とても負担になりますし、準備する食材の量も多岐にわたりますね。

時にはお弁当に助けてもらうことで、便秘に悩んでおられる方も、介護をしておられる方も、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
とはいえ、持病や咀嚼・嚥下の不安をお持ちの方には、お弁当や市販のお惣菜は、手軽なものではない場合もあります。何より栄養バランスを考えた時、きちんと考えて作られたものを選ぶ必要がありますね。

そんなときにおすすめしたいのが、まごころ弁当のお弁当です。まごころ弁当のお弁当は、栄養学のプロである管理栄養士が、バランスよい組み合わせのおかずを考案して作っています。しかも、材料はこだわりを持って吟味し選ばれたものを使用しています。

料理の仕上げも、普通食ややわらか食、ムース食に、きざみ食やきざみ食のとろみつき、また、持病による食事制限のある方向けにカロリー調整食、たんぱく調整食など、多くの選択肢があるのも大きな魅力です。
今なら無料試食キャンペーンを実施中です。この機会にぜひお試しくださいね。

高齢者特有の便秘予防まとめ

たかが便秘、されど便秘。病気という認識をもたれることがない場合もあるかと思います。しかし、おなかが苦しかったり、ひどい場合には吐き気をもよおし、食欲が出なくなったりする場合もあり、ご本人はもとより、見ている側もとてもつらいですね。

また、便秘のうらに様々な疾患が隠れている場合、何か大きなストレスから引き起こされている場合もありますので、軽視することなく、まずは医師の診断を仰いでください。

その上で、今回ご紹介したような運動を試みたり、食事の際のひと皿に、今回のレシピを活用いただき、快適な日々を過ごしていただく一助になれば幸いです。

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