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高齢者の味覚は感じにくくなる?原因と対策について解説

人は高齢になると、食べ物の味を感じにくくなります。高齢のご家族の健康を考えて、体によい食事をつくったのに「味が薄い。もっと濃くしてほしい」と言われて、困っているという人も多いのではないでしょうか。味の感じ方が違ってくるのは困りますよね。

この記事では、味覚の種類や仕組みについて解説し、高齢になると味覚にどのような変化があらわれるか、また味覚が衰える原因や味覚を感じにくくなった場合の対策について紹介します。体を気づかいながらも、家族に食事を楽しんでもらえるとよいですね。

味覚にはどんな種類がある?

味覚は、「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「旨み」の5種類あります。
これらは基本五味と呼ばれます。

以下で、基本五味を一つ一つ説明します。

・甘味
甘味は、甘い味。糖分やエネルギーになるものです。
主な成分は、ショ糖・果糖・ブドウ糖です。

・塩味
塩味は、しょっぱい味。ミネラルになり、体液や血圧の調整をします。
主な成分は、食塩・塩化カリウムです。

・酸味
酸味は、すっぱい味。酸味を感じることで、食べ物が腐敗していないか判断します。食欲を増進させる効果もあります。主な成分は酢酸、リンゴ酸・クエン酸・乳酸です。

・苦味
苦味は、苦い味。食べ物に毒がないか判断します。子供は苦味を感じると吐き出してしまいますが、大人になって食材が毒でないことがわかると苦味も楽しめるようになります。
主な成分は、カフェイン、リモネイドです。

・旨み
旨みとは、おいしさのことです。主にたんぱく質で、体のもとになります。
主な成分は、グルタミン酸・イノシン酸です。

味を感じる仕組みとは

人間は食べ物を口に入れると、舌の表面の部分にある味蕾(みらい)で味を感知します。大脳の味覚中枢へ信号として伝わることで、味を感じています。

味蕾からだけしか味を感じられないわけではありません。食べ物の香り、食べ物が舌に乗ったときの触覚、食べ物が熱いか冷たいかという温度によっても味を感じます。また、その食べ物を食べたことがあるか、好き嫌いの記憶によっても味の感じ方が変わります。

高齢者になると味覚を感じにくくなる

高齢者になると、どうして味覚を感じにくくなってしまうのでしょうか。
その症状について解説します。

どの味を感じにくくなる?

個人差もありますが、加齢により、「塩味」「甘味」の味覚が低下します。はっきり表れやすいのは塩味です。ずっと飲んできた味噌汁の味が物足りないと感じたり、味が薄いと感じると、自分で調味料を足すようになったりします。

味覚がおとろえると、濃い味付けを好むようになります。それが原因で、塩分やカロリーの過剰摂取が起きます。そうした食事を続けていると、高血圧や肥満につながります。

また、味覚がおとろえると、食欲自体が減退する場合もあります。この場合は必要なカロリーが摂取できず、体力が低下してしまいます。

どのような症状が見られるか

味覚を感じにくくなる症状には、以下のような種類があります。

症状の名前 具体的な症状
味覚減退 味が薄く感じられる
味覚消失(無味症) 味が全くわからなくなる
自発性異常味覚 何も食べなくても苦く感じる
何も食べていないのに、特定の味がする
解離性味覚障害 ある味のみが感じられなくなる 
異味症 元の味と違って感じられる
悪味症 いやな味・まずい味に感じられる
部分的味覚障害 咥内の特定の場所だけ味を感じなくなる

高齢者の味覚が低下する原因

それでは、なぜ高齢者になると味覚がおとろえるのでしょうか。原因を解説します。

味蕾の減少

高齢者になると、舌や口腔内にある、味を感じる部分「味蕾」が減少します。個人差はありますが、高齢者は新生児と比べると3割から5割ほど味蕾が少ないといわれています。歳をとると、どんなに健康な人でも味覚が低下します。

唾液の減少・口腔内の乾燥

唾液が減少し、口の中が乾燥してしまうことも味覚が低下する原因の1つです。歳をとるにつれて、かむ力の低下や薬の影響などで唾液が減少します。唾液が減ると食べ物の味が感じにくくなり、味蕾の働きが低下します。口の中の乾燥がひどくなると「ドライマウス」と呼ばれ、歯周病や口臭などさまざまなトラブルの原因になります。

糖尿病・腎臓病などの病気

味覚の低下は、糖尿病や腎臓病などのさまざまな病気の合併症の可能性があります。糖尿病や腎臓病などにより、腎機能が低下すると、味を感じるのに必要な亜鉛が排出されるため、味覚障害になりがちです。味覚障害が起きたときは、「高齢だから」と自己判断せず、医師の診察を受けるようにしてください。

薬の副作用

高齢者の味覚の低下の原因で、近年注目されているのが薬の副作用です。高齢になると、さまざまな病気の治療のために薬を服用しますが、その中に味を感じるために必要な亜鉛の働きを弱めるものがあります。長期的な薬の服用による亜鉛不足で、味覚障害が起きる場合があります。薬を飲み始めてから味覚の変化に気づいた場合は、医師や薬剤師に相談してください。

亜鉛や鉄の不足

味を感じるためには、亜鉛や鉄といった成分が必要です。特に亜鉛は味蕾を作るために必要な成分なので、亜鉛が不足すると味覚障害になりやすくなります。
また、血圧を下げる薬や利尿剤など約250種類の薬に、味覚障害が起きる可能性があるといわれています。

味覚を感じにくくなった場合の対策

それでは、実際に味覚を感じにくくなった場合はどのような対策をすればよいのでしょうか。
具体的な対策を4つ紹介します。

うがいをこまめにする

口の中の乾燥を防ぐ対策として、うがいをこまめにしましょう。口の中の乾燥を防ぐことができれば、味の成分がスムーズに味蕾に運ばれ、味を感じやすくなります。
また、食べ物をよく噛むことでだ液の分泌を促しましょう。誤嚥を防ぐためにも、食事をとるときはゆっくりとよく噛んで食べるようにしましょう。

歯ブラシで舌苔(ぜったい)を取る

口の中を見ると、舌の表面が白い舌苔で覆われていることがあります。舌苔があると、味を感じにくくなる事があります。舌苔は口の中の細胞や、食べ物のかすなどからでき、口臭の原因にもなります。歯磨きの際に、歯ブラシや舌ブラシなどで舌苔をとったり、マウスウォッシュなどで口腔内をきれいにするようにしてください。

亜鉛をしっかり摂る

亜鉛には味蕾をつくる働きがあり、味覚の低下防止に効果的です。カキ、レバーなどに多く含まれていますが、苦手な方は牛肉やたまご、チーズ、納豆、ナッツ類などを積極的にとるようにしましょう。

食事量が少なく摂取するのが難しい方や、病気を患っている方には、亜鉛製剤を投与する治療方法もあります。

味覚の衰えによって注意したいこと

高齢者は味覚が低下すると濃い味を好み、塩分・糖分摂取過多になりやすい傾向があります。こうした食事が続けば、高血圧や糖尿病などの病気につながりかねません。

味付けを濃くしなくても、料理をおいしく感じられるようにする方法はあります。料理にうまみ成分をプラスしたり、酢やレモンなどの酸味を入れたりと工夫することで、塩分や糖分量を変えずに味を変えられます。

また、料理に香辛料や香味野菜を取り入れたり、味を感じにくい食材を別の食材に変えたりすることで、味覚が低下してもおいしく食べられるようになります。

まとめ

高齢になると、味蕾の減少や薬の副作用などにより、味を感じにくくなります。また、味覚を感じにくくなることで濃い味付けのものを好んだり、食欲が低下したりするなどさまざまな弊害が生じます。

家族と同じ食事がとれるうちはよいのですが、介護食を一人分だけ別に調理するのは大変ですよね。まごころ弁当の宅配サービスは、高齢者向けに食べやすい調理がされたお弁当を提供しています。安心・安全で栄養バランスの取れたお弁当を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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